第36期順位戦A級 第2節

 観戦記|自戦記|星取表

第2節観戦記:伊澤 興(マージャン101東京支部)

 平井編集長からまさかのA級戦の観戦記を依頼された時には、「前回の八翔位戦決定戦観戦記」が良かったん?と一瞬鼻が伸びたがそんな訳は全然なく(当たり前!)、ただ単にいろいろアポをとって他に人がいなっただけ。それでもめげずにわかり易く前回同様に卓内の臨場感が伝わるよう熱筆させていただきます。

 では恒例になりました(笑)私感によるプロフィール(とちょっと要望)。

【愛澤名翔位】
 私が一番印象に残っているのは、昔八翔位戦や順位戦などが終了すると、交通費などの精算をするため会計業務作業が発生しておりました。当時愛澤選手は会計担当をしていたので、八翔位戦で敗退しても、A級で惜敗して疲弊していても愚痴ひとつ言わず黙々と部屋の片隅の机で業務を遂行しており、初めてその後景を見た時はなんてこの人は連盟に対して思い入れが強い人なんだろうと感じました。

【平井選手】
 101競技連盟のヒール担当(失礼!本当はビール担当です)。現在唯一の外部発信ができる101マガジンの編集長。ここを見てる人達は何人ぐらいいるのだろうか? 他のマージャン競技団体のHPと比べると閲覧件数は格段に低いだろうが、きっちり信念を持ってやってくれている。綺麗なお姉ちゃんやイケメン選手が存在しない101競技連盟。しかしこの競技の良さをわかってくれている人は大勢いる。この灯を消さないよう、頑張って頂きたい。

【成岡選手】
 八翔位戦でも書いたがミスター101。彼が立会人の時のツィートはちょいちょい感想述べてくれてるので非常に面白い。私と同じトラキチ。もっとメジャーに露出して欲しいし、101競技連盟以外のタイトルも獲得してほしい。

【小川八翔位】
 八翔位戦はもちろんのこと、順位戦においても近年は抜群の安定感を残している。
 しかし何度も言うが、愚直な男である。さらにちょっと偏屈。この情報化時代において携帯電話が無い生活は考えられるだろうか?今まで何百人の人に「携帯持って」と進められても彼はそれを拒否し続ける男である。

【高島選手】
 あまり接点はないが、101マガジンon the Webの更新を担当している。技術を伴う作業なので誰でもできる仕事ではないが、順位戦の成績やマガジンの記事のアップ作業もすぐ更新してくれている。
 裏方作業だが費やしている時間は相当なものだと思う。さらに大阪支部も管理している。
 今年関西から坂井さんが選手登録したが、今後も大阪支部から順位戦選手を輩出できるよう盛り上げていただきたい。

【西尾選手】

 風貌は私の隣町の兵庫県尼崎の非公認キャラクタ「ちっちゃいおっさん」(失礼しましたm(__)m)
 西尾選手は運営の山田選手を除いては、順位戦選手の中では一番東京支部に足を運んでる。
 さらに見習いたいのは対局態度。順位選手は結構対局中に「あー」とか「う〜」や発声練習したり、髪の毛くしゃくしゃ掻き毟ったり、突然笑ったり結構アクションする人がいるが西尾選手はそんな所は一切しない選手。画像は本人。

【堀川選手】
 無口でとても礼儀正しい人。私の印象はA級まで11年要した苦労人。しかし初のA級に昇級した年にいきなり名翔位を獲得!あの頃は一気に堀川時代がやってきたと関西では騒いでおりました。今年も昇級→名翔位のパターンに入ってるのか!?

【山田選手】
 毎週連盟の屋台骨である101東京支部の世話人をし、会員に対して親切丁寧に指導しさらには盛り上げようとマガジンにも観戦記を掲載してくれている。
 常時3卓たつ盛況ぶりを見せているのは彼の手腕の賜物。


 まだまだ個々に対して全然書き足りないが、そろそろ観戦記書かなアカンよね(笑)
 ここからは敬称略でやらせていただきます。
 なお観戦(牌譜していない卓)していない局もツィートでしっかり卓の動きは書かれているので、見られて無い方のために引用して書いていきます(1日目は安田選手 2日目は山内選手のツィートを引用)。

※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※

◆◆◆ 9回戦A卓 ◆◆◆

西尾0・成岡△2・愛澤3昇・小川2昇

 1節目好調な滑り出しの愛澤・小川に対してスタートダッシュにつまずいた鉄人成岡。どんな戦いを見せてくれるか、まずは成岡の後ろのアリーナ席へ。

 東1局(ドラ)小川手なりで打って6巡目最速テンパイ。しかし役なしの方。
ここでリーチを発声できる選手はもういないのかなー。金子・西田だったら「リーチ」と発声して他者を牽制してた思うのだが。
 愛澤6巡目、
これが 12巡目に、
と追いつかれてしまう。
 小川は15巡目を持ってきてしまい愛澤の中筋のでテンパイ維持したけど形だけ。最後は和了牌だったドラのまで持ってきてしまう。流局。

 東2局(ドラ【牌譜1】、成岡の配牌は、
 真っ直ぐいってドラを切って6巡目イーシャンテン。
 さらに10巡目を持ってきてをリリース。
 愛澤も、
 と押し返す。11巡目役なしを持ってくるがワンズが成岡に危険と読みテンパイトラズ。
 12巡目の成岡、
 ここにを持ってきて打!次巡ツモ→打。次順巡ツモ→打
 両面に振りかわり17巡目ツモで14オールの収入。
 私のノートには「ツエー!この手順はまさに鉄人」後に成岡も「自画自賛の屈伸打法」と述べておりました。
 あんた師匠ちがうやん。

 気をよくした東2局その2【牌譜2】、成岡が乗っている。12枚取って
 残り2牌(チョンチョン)がでは俄然やる気。
 頭がない形なので当然の打
 しかしたいして手は進まず5巡目の時点で、
 この局アガリ出るとしたら小川>西尾>成岡>愛澤の順だろうと観戦していたら、成岡13巡目、
 ワンズ落とすんだろうなーと見ていたらなんと打(強欲!)。ここで皆撤退。
 次巡を持ってくると平然とを切る。ついに16巡目を持ってきてテンパイ。高めは既にヤマには無し、安めが2枚生きている。
 しかし何てことだ!小川手詰まり状態でを打ち上げ。
 成岡も普段より2オクターブぐらい高い声で「ロン18000」

 東2局までで結構書いたがこの9回戦A卓は実質これで終戦。南4局3着目と191差の親の小川がタンピンドラドラをリーチするが実らず
(◎成岡/●小川)



◆◆◆ 9回戦B卓 ◆◆◆

山田△2・堀川2昇・平井△1・高島△2

 東2局、北家山田がをポンしてドラ1のテンパイを組むも、荘家堀川にピンフドラ1は30の放銃。

 東2局その2、平井が堀川からドラ2の52をアガり、トップ目に。平井52→高島22→堀川08→山田。

 東3局ドラ。ラス目山田がと打って4巡目にフリテンリーチ。
 引けばハネマンだったが、流局。

 南1局 堀川ドラドラチートイツを高島から。

 南2局 山田がポンのドラ2を引いて10・20。堀川オヤかぶりでトップ目陥落。これで平井10→堀川32→山田74→高島。

 南3局 トップ目平井が7巡目リーチ。2巡後に引きアガったのはサンショク含みのリャンメン待ちの安めのほうで10オール。平井50→堀川32→山田74→高島。

 南3局その2、ここで事件が発生。私も少し大きな声の高島の「ロン8000」の声が聞こえて見ていたのだが支払ってるのがなんと平井。堀川26→高島04→山田02→平井で南4局。うーんこっちの方が面白かったか!

 南4局 オヤ高島がメンゼンツモの6オール。堀川02→高島28→山田02→平井。

 南4局その2。山田がこんな20・40を引いて逆転トップ。どうしたんだ平井!
(◎山田/●平井)



◆◆◆ 10回戦A卓 ◆◆◆

山田△1・平井△2・愛澤3昇・成岡△1

 東1局、愛澤の4・8ツモ。東2局その1に平井の18出アガリ(放銃成岡)。その2は流局。愛澤02→平井22→山田14→成岡。
 
 東3局、平井が、
のテンパイから10巡目ツモで打。次巡ツモでテンパイ復活。最終ツモでを引いて13・26。

 東4局、成岡がピンフ18を山田から。平井76→愛澤07→成岡22→山田

 東4局その2、成岡がアンカン、ポンと2フーロしてこんな引きアガり。さて何点でしょう?
  
 正解は12オール(ドラなし)でした。平井35→成岡41→愛澤29→山田。

 東4局その3、成岡タンヤオドラ1の42を山田から。成岡トップ目に。成岡07→平井76→愛澤71→山田。

 東4局その4、平井に1フーロのヒト役トイトイテンパイが入るも流局。

 南1局 平井が山田からピンフ12をアガり再びトップ目に立つも、次局山田にイーペイコードラ2の52を放銃、更に南3局には荘家愛澤のヒト役トイトイ78に刺さってラス目まで。成岡05→愛澤109→山田11→平井。

 南3局その2流局。南4局へ。

 南4局、タンヤオで食い仕掛ける愛澤、タンピンリャンシャンテンがどうにも変化しない平井。2フーロ愛澤に打ちにくい牌を引いた平井、成績ボードをしばし眺め、オリた。流局。またまたやってしまった平井!
(◎成岡/●平井)



◆◆◆ 10回戦B卓 ◆◆◆

堀川2昇・高島△2・小川1昇・西尾0

 東1局(ドラ)、6巡目の高島の手牌が、
 一方、小川は、
 小川8巡目ツモ→打。高島9巡目ツモ→打で追いつくが片アガリ。逆に小川の80の餌食になるのと思っていたら、即小川がを掴みそのまま河に。

 東2局【牌譜3】、3巡目に堀川が、
なんか夢がいっぱい詰まってそうな牌姿だが、ブクブクにしないでアンコを1枚外す。ミスなく9巡目が重なってドラ単騎(さすがやね〜)。しかし流局。

 東3局【牌譜4】、テンパイ1番乗りは西尾7巡目。
 10巡目高島が追いつく。
 11巡目西尾がを持ってきてヤマ越しマチかえ。
 同巡高島ツモ切り(-_-;)  12巡目今度は西尾が高島のアガリ牌を持ってくる→打
 同巡トップ目高島はダブ2枚落としの十分形の小川に無理せずテンパイ崩し。
 15巡目西尾を持ってくると長考の末、打。山には0枚。徒労に終わり流局。

 東4局は西尾→堀川16、南1局は堀川→西尾28。

 南3局【牌譜5】、本日まだアガリが無い小川の最後の親番。
 ドラはトイツだが時間がかかりそう。これが7巡目待ったなし状態に。
 ただしこの時点では既に3枚切れ。次巡を持ってきて瞬考するがツモ切り。
 そして次巡、案の定の。今度は長考。
 小川の出した結論は打のリーチ!ぐるっと1周して回って確認すると残り高め1枚。しかも無情にも12巡目を持ってきて痛恨の選択ミス。
 さすがにアカンやろと思った矢先まさかのツモの60オール。
 愚直な男の大鉈がついにあたった!

 南3局その2(ドラ)、悠々トップの高島。たった1局で小川に80リードされた次局。
 4巡目にタンピンテンパイ。リーチしてツモってもまだ02足らずなのでヤミテン選択。7巡目にツモって7・14で38差に縮めるが、結果論で無くリーチしてほしかった。

 南4局、ラス目の南家堀川。ラス抜けには28以上の出アガリか4・8以上のツモが必要(西尾が親)。5巡目に、
ヤミテンを選択。出してくれるのは高島あたりか(のツモではラス抜け出来ず)。
と思ってた次順西尾がリャンシャンテンからあっさりを打ちゲーム終了。
(◎小川/●西尾)



◆◆◆ 11回戦A卓 ◆◆◆

高島△2・小川2昇・愛澤3昇・平井△3

 東1局、平井まさかの連敗で意気消沈しているかと思いきやフォームを乱さず4巡目に、
 ここから2枚目のを仕掛ける。そこからと引き込み13・26。うーん東場は強いなー(笑)

 東2局、愛澤→小川30。東2局その2、ラス目の愛澤のドラ2はテンパイまで。

 東3局、愛澤親番でダブをしかけるが流局。

 東4局(ドラ)、小川が役ありドラ単騎テンパイで押してたが高島がキッチリ小川からピンフの12。

 南1局【牌譜6】、平井にとってはこれまで2回東場をトップ目で折り返し南場でまさかのラスまで落ちている。
 今度こそは思った矢先・・・小川に16の放銃。
 牌姿は、
 とぐちゃぐちゃ形からけどなんとかまだトップ目。

 南2局【牌譜7】、腹をくくった平井が真っ直ぐテンパイ目指し7巡目テンパイ。
 初牌のドラもブンとツモ切り!そこに割り込んできたのが高島。11巡目追いつき結構きついを強打。
 2人の後ろで見ていた私は平井がを掴むんじゃないかとヒヤヒヤして見てたが、既にはヤマに無く15巡目平井がをツモリ大きな7・14をアガリきる。

 南3局【牌譜8】、愛澤3巡目下記から役ありを目指して打
 だがここから続けてと来て裏目のチートイツイーシャンテンに。
 平井も5巡目、
と絶好のテンパイに7巡目ドラをツモ切る!高島が平井の安めに飛び込んで20。
 愛澤、神手順なら平井のドラを捕まえることができただけに万事休すか

 南4局【牌譜9】、高島の飛び込みで条件無くアガレればよくなった愛澤。8巡目に役なしテンパイ。
 10巡目にを持ってきて、まだ4枚生きている待ちに打。このを平井が60のチーテンで仕掛ける。
 小川12巡目、愛澤のアタリ牌を引き入れツモ&直撃でトップのリーチ。
 しかしこの時点で残り1枚だけ。
 平井は余計な鳴きをしたため2着目小川にツモ番を1回多くまわすどころか、テンパイも入れさせさらにはリーチ後愛澤のアタリ牌をを喰いとってしまう。こんな時は何かが起きる。
 愛澤のツモ番も無くなりジエンドかと思われたハイテイで小川がを掴み嬉しいラス抜け。で無くてよかったね平井さん。
(◎平井/●高島)



◆◆◆ 11回戦B卓 ◆◆◆

堀川2昇・西尾△1・山田△1・成岡0

 東1局 西尾がドラのシャンポンをハイテイで引いて20・40。

 東2局流局のあと、東3局に成岡ピンフドラ1ツモの7・14。更に迎えたオヤ番でサンショクドラ1の78を西尾から。その2は流れて成岡91→西尾29→山田13→堀川で南場へ。

 南1局は流局、南2局山田のメンゼンツモ3・6。成岡94→西尾11→山田28→堀川。

 南3局、堀川がリーチツモ7・14でラス目から脱出するも、ラス目になった山田がタンヤオドラ2を堀川からアガってラス抜け。成岡3連勝。
(◎成岡/●堀川)



◆◆◆ 12回戦A卓 ◆◆◆

高島△3・山田△1・平井△2・小川2昇

 東1局、親の高島メンゼンサンショクドラ1テンパイするが一人旅で流局。

 東2局、親の山田。10巡目ここからをリリース。
 同巡の小川の不気味な捨牌。
 手の中は待ったなし
 もちろんポンして打
 鳴かした山田はと持ってきて危険牌を打つことなく理想的なテンパイ。
 小川が安めで放銃し、24。

東2局その2、南家・平井の配牌。
 ポンポン仕掛けられる得意の配牌か!?
 しかし有効牌は出ず10巡目までにと自力で引いて1枚切れの待ちテンパイ。
 その後3枚目のドラまで切ってもはやリーチ状態。ここに高島が飛び込み120。山田はしっかりケアしている。

 今日の高島は、
 ・9回戦南4局山田にトップ捲くられ
 ・10回戦南3局瀕死の小川に60オールでトップ捲くられ、
 ・11回戦南4局愛澤に無いはずの小川のホーテイ打でラスを押し付けられ、
と不運な一面もあったがそれでも集中力が切れたらアカン。

 私の怒りが届いたのか、意地で南場1局の親で6オール・14オールと粘り一瞬微差で小川を逆転するが、すぐさま小川が再逆転に成功。

 残り3局テンパイする力すら残ってない高島。
(◎平井/●高島)



◆◆◆ 12回戦B卓 ◆◆◆

西尾△1・愛澤3昇・成岡1昇・堀川1昇

 東1局・東2局と愛澤が成岡、堀川に16、20と放銃。東3局は流局。東4局西尾の9巡目ドラ1リャンメンリーチは、無事に引きアガり10・20。西尾34→成岡6→堀川46→愛澤で南場へ。

 南1局、愛澤が仕掛けて高め80のテンパイが入るも流局。

 南2局、愛澤のサンショク含みテンパイをかわして成岡がピンフツモ4・8。西尾14→成岡26→堀川50→愛澤。南3局は、流局。

 南4局、点差14を追って門風のトイツを頼りにポン、チーと仕掛ける成岡。ここに愛澤からリーチが入る。愛澤のツモ切ったを叩いて打ち出したに愛澤から声が。
 ホントにラス引かない愛澤。成岡4連勝目前でやっちまった。
(◎西尾/●成岡)



◆◆◆ 13回戦A卓 ◆◆◆

西尾0・成岡0・平井△1・高島△4

 東1局【牌譜10】、高島6巡目ポンテン。次巡チャンタに振り代わり、1本道。捨て牌も味方し成岡から20。
 なかなか見られない成岡のオリ打ち、4枚目のを簡単に切らずに、高島に「俺もいってるよ!」とメッセージを込めただったがまさかの読み違い。

 東2局、平井→西尾16。

 東3局【牌譜11】、西尾5巡目ポンテン。この時点で成岡牌姿。
 ここからと引き込みリーチ。1枚も安全牌が無い平井が即で高めで振り込み40。ラスからトップ目へ。

 南1局【牌譜12】、全体牌譜を見てほしい。これやっぱり高島の前巡のはツモ切りかね?
 それを仕向けたのは勿論成岡。カンツのをそっと1枚だけ外し安全牌を2枚手出し。うーんやっぱり嫌だね。次順マンズ持ってきたらオリまでありそう。
 さっきの切りしかり、こう言うのが「間違った情報を相手に与える」って事なんだろうね。

 南2局、成岡配牌ドラアンコを必死のパッチで2つ仕掛けてアガりに向かうが流局。

 南3局、西尾配牌。
 12巡目、
 押し出されてドラ切り、行かないといけない平井が高めに打って40。

 南4局、さあ上が詰まって面白くなってきた。高島は昨日の悪夢があるから戦々恐々。しかし、西尾・成岡目いっぱい行くがイーシャンテンまで。
(◎高島/●平井)



◆◆◆ 13回戦B卓 ◆◆◆

山田△1・愛澤3昇・小川2昇・堀川1昇

 南3局、小川32→堀川08→山田48→愛澤。愛澤、またもここからラス抜けを果たすのか?と思っていたところに、オヤ小川からロンの声。120の長打を献上したのは3着目の山田。愛澤、今回は他力でのラス抜けだが、残りまだ少なくとも2局、どうなるか。

 南3局その2、3着目の愛澤まで72差の山田がフリテンリーチをひきアガり、何とか22差まで詰めて南4局へ。

 南4局、終盤14巡目にようやくテンパイを入れた山田がリーチ。出アガリ28でもラス抜けで、ここに小川がしっかりとロン牌を抜いて愛澤にラスを押し付け、その愛澤をかわして首位に立った。愛澤、今回は「他力でのラス」といったところ。
(◎小川/●愛澤)



◆◆◆ 14回戦A卓 ◆◆◆

堀川1昇・平井△2・愛澤2昇・高島△3

 13回戦別卓で愛澤がラスを引いた。それにより小川に首位の座を明け渡すことに。

 執念場の14回戦東1局【牌譜13】、愛澤も堀川の気配は感じ取っている。故にでなくのトイツ切り。あまりにも痛い96。

 東1局その2 親堀川積極的に6巡目に仕掛けて8巡目にツモアガって6オールの加点。

 東1局その3【牌譜14】
この愛澤のやる気が失せる配牌が6巡目以降要所を引きまくって、ラス抜けの20・40。

 東2局、堀川が決めにきた。6巡目、をリャンメンでチーして下記捨牌。
 手牌は、
 
 親の平井も丁寧に打ちまわし追いつくが流局。

 東3局、親の愛澤メンツモの8オール。

 東4局、愛澤→平井16でラスなし状態が崩れる。

 南1局、平井が加速する。ピンフドラ1をツモって7・14。

 南3局【牌譜15】、後の飲み会の席で開口一番愛澤が後悔した局。
 分岐点は、7巡目。
 ワンズの上が良く見えるがサンショク目のとドラ色のは切りたくない。
 しかたなしに。同巡高島からリーチ。愛澤も手変わりせずにと押す。やっと持ってきたテンパイの牌は(;一_一)
 4枚持ちのを切ってテンパイとるかをツモ切るか長考の末、冷静にワンズ に手をかけてオリ。
 結果論だが60オールをツモッていただけに後悔の1局。

 南4局、ツモ番4回残し高島執念で四暗刻テンパイするが奇跡は起きず。
(◎堀川/●高島)



◆◆◆ 14回戦B卓 ◆◆◆

小川3昇・成岡0・西尾0・山田△1

 東1局、小川が幸先よく14オールで飛び出し、次局は流局。

 西尾に28を献上した成岡がリーチ不発後の南3局にまたも西尾に52。
 
 西尾はこれで小川を捲り、34差をつけて南4局へ。ラス目成岡が、活路を求めるように果敢に仕掛けるも、テンパイすら入れられず。さらに、再逆転を目論む2番手の小川も同じく1シャンテンまでで、西尾悠々の逃げ切りが決まった。
(◎西尾/●成岡)



◆◆◆ 15回戦A卓 ◆◆◆

堀川2昇・高島△4・西尾1昇・平井△1

 東1局、堀川14オール。南2局(堀川10→平井44→西尾20→高島)は、高島から平井に28が移動し、平井がトップ目に。南3局は流局し、迎えた南4局。トップ目平井にすれば、二番手堀川とは微差だけに、もしアガるならなるべく打点の大きいのがほしいところだが、中盤にピンフのみ18のテンパイを取り、すぐに高島から出アガった。が、これで、手になっていなかった堀川にもチャンスが。

 南4局その2、今日はことごとくこの手の期待が外れる日なのかもしれない。堀川にも、さっき放銃した高島にも与えられたチャンスかと思われた南4局その2は、両者ともテンパイさえ入れられずにジ・エンド。高島はこれで△5、いよいよ危険水域に突入といわざるを得ないスコアである。
(◎平井/●高島)



◆◆◆ 15回戦B卓 ◆◆◆

成岡△1・愛澤2昇・小川3昇・山田△1

 残り2回、屈指の好カード。
 3連勝スタートで星もプラスになった成岡も2つ落としマイナス組。名翔位の愛澤はさすがに安定しているがまだトップはなし。小川は最悪スタートがいつのまにか首位に 山田は2節は唯一まだラスなしで辛抱強く打っている。借金返済まであと1。

 東1局【牌譜16】、中盤愛澤・小川がサンショクのイーシャンテンに。小川初牌のも切って前に出る。
 先にテンパイしたのは愛澤。成岡の現物のを切って盤石のかまえ。
 そのを鳴けば小川もテンパイするがスルーし、一見通りそうなを持ってくるが成岡の捨て牌も不気味な事からオリを選択。うん見えている(鳴いた場合恐らく愛澤の20・40)。

 東3局(ドラ)、親の小川の配牌にドラ3が舞い込む。ツモもマッチし5巡目テンパイし14巡目ツモで40オール。小川の大鉈またも炸裂。

 東3局その2、小川10巡目テンパイ。
 次巡ドラのを持ってきてでバックするが、続けてをツモって一緒やん。

 さらに次局も成岡から42の加点で5万点オーバー。その後、王様小川は愛澤にラスを押し付けようと画策するがこのまま。
(◎小川/●成岡)



◆◆◆ 16回戦A卓 ◆◆◆

平井△1・山田△1・成岡△2・堀川2昇

 オヤ番で今度はリーチを首尾よくひきアガり、トップ目に立った成岡。余勢を駆ってさらにリーチと出たが、山田の打ったリーチの現物に堀川から声がかかった。タンヤオのみ16だが、このアガリは大きいのではと思えたのだが、その直後、堀川は平井の20に捕まってしまう。うーん、展開が読めん。

 南4局(成岡10→平井14→堀川22→山田)。本日では一番拮抗した最終局か。が、序盤から四家とも手が重く、溜息と唸り声が交錯する。結局テンパイにこぎつけたのはラス目の山田だけ。最終ツモを残して決死のリーチも、すでにロン牌はヤマにはなくそのまま。
(◎成岡/●山田)



◆◆◆ 16回戦B卓 ◆◆◆

小川4昇・愛澤2昇・高島△5・西尾1昇

 東1局、愛澤が西尾からピンフドラ1の20で怖い小川の親を流す。

 東2局【牌譜17】、9巡目の時点で4人の捨て牌で字牌は西尾が切った1枚のみ。皆縦形の役が本線か。唯一ドラを持ってない小川に軍配 またまた大鉈炸裂20・40。

 東3局(小川+8.0 愛澤・高島△2.0 西尾△4.0)、西尾がアンカンしてのタンヤオツモアガリでラス抜けに成功(8・16)。

 東4局(ドラ)。高島、第1ツモでドラアンコ。8巡目にポンテン。待ちは既に場に4枚切れの。お宝は無く10回ツモ切りで流局。

 南3局【牌譜18】、高島6巡目。
 関西人ならここはピンズを外してほしかったなー(笑)。ここでピンズのターツを外すと小川のになっている可能性80%。そうすると高島・西尾にチャンスが・・・

 南4局【牌譜19】、小川8巡目チーテン。愛澤・西尾は完全撤退。この鳴きで高島にテンパイが入ってまさに小川の思惑通り。小川は64までなら高島に打てるが真っ直ぐいくのか?
 終盤あたりで差しにいくのか?とこの後の展開にワクワクしていたら、なーんのことは無い小川ツモアガリ。
 「愚直な男は記者泣かせ」と最後ノート記して終了。
(◎小川/●高島)


 全35回中これで16回が終了し、スコアボードを眺めるとやはり小川の5昇が際立つ。まだ半分以上残っているとはいえ、これ以上走らせてはいけない。誰が止めるのか?
 小川のトップだけはなんとしても阻止しなければいけないと全員の意識の中にあるのか?
 そりゃ選手は自分の成績が一番大事だろうけど、ファンからしたらそんな事はどーでもよく、最後まで胃がキリキリするようなスリリングなレース展開を望みたい。

PS:文中色々と失礼な事を書いた部分もありますが全て愛するが故とお見逃しください。


第2節自戦記

ただいま、作成中です。



第36期順位戦A級 第2節 星取表 (7月11・12日/東京)

選手名
開始前
9回戦
10回戦
11回戦
12回戦
13回戦
14回戦
15回戦
16回戦
終了時
順位
愛澤 圭次
3昇
A 
A 
A 
B 
B 
A 
B 
B 
2昇
2
平井  淳
△1
B 
A 
A 
A 
A 
A 
A 
A 
△1
5
成岡 明彦
△2
A 
A 
B 
B 
A 
B 
B 
A 
△1
6
小川  隆
2昇
A 
B 
A 
A 
B 
B 
B 
B 
5昇
1
高島  努
△2
B 
B 
A 
A 
A 
A 
A 
B 
△6
8
西尾  剛
±0
A 
B 
B 
B 
A 
B 
A 
B 
1昇
4
堀川 隆司
2昇
B 
B 
B 
B 
B 
A 
A 
A 
2昇
3
山田 史佳
△2
B 
A 
B 
A 
B 
B 
B 
A 
△2
7
立会人:安田健次郎/山内 啓介