第34期順位戦A級 第2節
第2節自戦記 「イチマルイチはマージャンだよ」 (9回戦〜12回戦:成岡 明彦)
101って何?
頭の薬?w
そんな人も多いでしょう。
実はね、「イチマルイチ」ってのはマージャンなんですよ。
「それは知っている」という人もいれば、「あんなもんマージャンやない」なんていう人もいるようです。
そらまあ、「そんなん知らん」言われるよりは否定される方がマシとも言えるんですがね。
ただ、否定する連中は101を知らずにそんなこと言うのはもちろん、他のマージャンについてもあんまりよくわかっていないことが圧倒的に多いと思うのは、僕の気のせいではないと思います。
でもね、正直言うと「そう言うけど、やっぱり101はようわからん」って意見、わからんでもないです。
マージャンはそもそも、ルールやシステムが違えば思考や戦略が異なってくるという性質を持っています。
そんな中で現在は101競技(及び101競技連盟)について出回っている情報が非常に少ない。やったこともなければ見たこともない。それでは「ようわからん」と言われるのもしょうがない部分あるでしょう(さらに言うと、わからんまま「タタク」のが好きな連中多いし。特にネット上で匿名でw)
これはまずいですね。こんなオモロイゲームがそんな扱いのまま埋もれてしまうのは惜し過ぎます。もっと情報を出していくようにせねばなりません。
というわけで、まずは101はマージャンやというのを見てもらおうと、打ち手の思考なんかを交えながら順位戦(101競技連盟主催のリーグ戦)の自戦記を書いてみたいと思います。
なんてかね、堅苦しく構えないでほしいわけで。
4メンツ1雀頭を作ってアガるというマージャンの本質は何ら変わらんわけで。
101はマージャンです。
「なんだマージャンか、じゃあ見てみるか」くらいに思ってまあ気軽に見たってくださいな。
さて、第2節は1日4回戦。対局前は常にポジティヴ思考の人もいるし、常にネガティヴ・シンキンな人もいます。
僕はまあ中間ですかね。
特別に悲観的に考える方でもないですが、対局前の心構えとしては、ショックアブソーバ的に4ラス想定から考えたりもします。
で、この日まず最低目標は「今日は悪くとも2ラス」、こんなところに設定。
◆◆◆ 9回戦A卓 ◆◆◆
〈安田△1・平井1昇・成岡△1・村田2昇〉
●東1局その1
さて、「その1」なんて言葉が出てきました。
101ではいわゆる積み場がなく常に平場なので、連荘があった場合の局を区別するために「その1」「その2」…って言い方をするんです。積み場がないなんてマージャンじゃない、なんて言わないでくださいね。
さて私は西家スタート。
配牌の第1ブロックに尖張牌、つまり3や7の数牌が多く、(まずまず早い手になるんちゃうん?)とか期待します。
第2ブロック以降もまずまず。断点の少ない中張牌11枚。
(よし、開局もろたな。)…ともーじゃん?(「と、思うじゃん」の意のスラングね、ちなみに)。ルンルン気分は5秒と持ちませんでした。
起家(東1局の東家)で荘家(親)安田(敬称略、以下同)の第1打が
先ほども触れましたが、同じマージャンでもルールやシステムが違えば打牌の優劣や打ち手の思考は異なってきます(で、101は他のマージャンと随分違うのかと思われがちですが、見てみると実はそれほどでもない、というところもこの自戦記では見てもらいたく存じます)。
にしても、東1局の荘家の第1打が
特に101ではまずもって「はい、私、この局早そうな手入っていますよ」宣言と言っていいのです。
まず頭に浮かぶのはタンピン系、次にドラの
さて、それがわかったとしてどうするか。
まず「こりゃかなわん」と思った時の撤退について考えます。101ではノーテン罰符がないのでこれが特に重要となるわけです。
本局の僕がまさにそうなんですが、ある程度前に出る選択を採ったとしても、思うように手が進まなかったり、裏目と出たりした時に相手がうまくいってそうなら無理せず大怪我するのを避ける、この選択の優位性が他のマージャンよりちょっと大きいかもしれません。
次になんとか荘家のアガリを阻止することを目論みます。
ベストは、安くてもなんでもいいから相手より早く上がってしまうことですね。
この局の僕の手で言えば、クイタンでもなんでもアガっちゃうことができないか考えるのです。
あるいは他の散家(子方)の手が安そうならばそこをアシストすることも頭の片隅には。ただ東1局にいきなりそれをやるとアガった人間が非常に有利になるので、この方針に行くのはよっぽどの時のみです。
そんな思考を持った上で実際の対応。
100%受けきるなんて無理なわけで。各自の経験によって持っている確率(具体的な数字を思い浮かべるわけではない)から優劣を絞り出し、打牌選択をしていきます。
例えば、あり得るとはいえ、第1打でテンパイというのはレアケース。
ならば、手牌に
あと、本譜とは違う話ですが、こういう時の構え方の話。
4巡目くらいに西家で次のようになったとしましょう。
でも、荘家の第1打が
さて、本譜に戻ります。
荘家・安田の第1打
これはさっき記したように「
例えば、北家・村田は
そこそこの配牌もらったルンルン気分が5秒で終わってしまったの、わかってもらえます?
ああ、その日の第1ツモまでがやけに長い自戦記になってしまいました(^_^;)
さて、局を進めましょう。
よく、「5パーツ(4メンツ1雀頭)をどこで作るか早く決めて、それぞれをブクブクにする方がいい」と主張する僕ですが、ちょっと今回はそう真っ直ぐ行く気になれません。
そこで、メンゼンのツモが利いた場合とクイタンでの逃げの両面作戦に。
とりあえずソウズは横に2メンツという感触。安田の
4巡目にはもう(ピンズの下伸ばしでは対安田に間に合わん)と考え、打
はい、5巡目にドラ
これは101独特の感覚でしょうか、評価システムは異なりますが、ノーテン罰・流局連荘なしの「最高位戦クラシックルール」なら似ているかもしれません。流局するとリーチ棒分ラスめとなり非常にラス率が上がる「東1局ラスめ落ちリーチ」はそれだけで「勝負!」という感じ。成功した時に見合う収入がないとなかなか踏み切れないものです。
安田のリーチを受けた方から見てみましょう。
一見してタンピン本線。僕としてはこちらに789のタネがあることからも、345が絡んでいる感じプンプン。いや、234や123、場合によっては上の方だってあるんですが、直感的には345。で、全てはケアできません。重点を置くなら234まででしょうか。
待ちとしては特に
でも、まあ隙あらばと
え?
気合いとかオカルトなこと言うなって?
いやいや。オカルトではなくてハートの話ですよ。
ところで、リーチを受けてドラ表示牌
ところが「気合いの」タンピンリーチに平井は宣言牌そばの
まあ、
つまり、
僕は簡単にアガれなそうなテンパイもしてへん手で(好きにはさせない)と意地張り過ぎで、平井はここはオヤのアガリを阻止するために
とまれ、平井は安田の勝負手を潰しそこない、安田気分よく2600オール。
●東1局その2
2600オールとまあまあ高めの先取点をあげた安田。
・上げ潮に腕拱く(かいなこまねく)べからず。ここは攻めあるのみ。
・勝負をかけて足を使ったんだからここは小休止。足を溜めるべき。
さあ、どっちに考えます?
ちなみに、同じ人が観戦記で両方書いていたのを見たことがあります。牌譜見て結果に合わせて後付けか?w
僕はどっちにも考えません。配牌からツモ、状況見て決めます。自然流、てか「アンティオカルト」。w
まあトップめのオヤ番では安い手を無理して連荘してもいいことないので、ダメ押し的な加点となるアガリを狙いに行くのが普通。
で、安田はコクシかホンイチか、という切り出し。
一方、開始早々そこそこのアガリを取られた方はどうするか。
これは定石があります。
それが出アガリであった場合は、放銃者も含めて安い手は無理せずにアガり、オヤ番やチャンス手が入った時はメイチで押す、という作戦とすべし。
ま、つまり、しばらくは点差が開いたことによる戦略変化の影響は小さい、てことですがね。
さて西家の僕。まあなんだ、ピンフにでもなれば、くらいの、可もなく不可もない配牌。
安田の立場の思考を考えて、第1打
ドラが他の字牌ということで、いきなりは意外と動きにくいところ。これを自手の進行に合わせて、とかやって4巡目くらいに放すのが最もよくないと思います。ただ、それでも声がかかった時はめっさ怖いんで、それをケアしてこういう打牌はしないというのも一つの戦略ですが。
で、安田の切りを見て、不要で後々危険なソウズはとっとと処理。が、イーシャンテンで止まったまま、安田・平井の攻勢になすすべなし。7巡目の平井の
安田は狙い通りの大物手テンパイも、ちょっとイラッとする感じの牌の来る順番でアガれず。
ドラ表示牌の
チートイツ決め打ちしかアガリはないようですが、それも難しいかな。
で、成岡・村田が徹底的に安田をマークした中、平井は
お? これ、平井カン
もう対安田一刻の猶予もなし、てところやのに、いや、だからこそ、なのか。
僕にはできないなぁ。カン
危ないなぁ。こゆのしっかりアガってもらわんと、また安田にドカンとやられかねないとこやで。
●東2局
受け入れ枚数、あるいは受け入れ種類。
これらの言葉が流行り出したのはいつ頃からでしょうか。
まあ重要な考え方ではありますが、常に手を前に進めることが前提となっています。
戦略的要素をまったく加味しないで細かい差を突き詰めようとする議論にも辟易しますし、僕は実はあまり好きではない話題です。
という訳で…、
「リャンカンはリャンメンと同じ受け入れ枚数」(だからどうした!)
ドラもなく第1ツモ
こんな手でリャンメンなら2枚で済むところを、3枚も使って同じ受け入れ枚数のリャンカンに魅力なし。
裏目と出ればフリテンリャンメンでいいですよ。ここが埋まってもまだ他が苦しいし、裏目、そんなに恐くないです。
それよりも裏目逃しを怖がってとにかく受け入れ枚数を増やす選択を続け、まだアガリの遠そうなブクブク手牌になったところで相手の攻めに四苦八苦なんてふうになるのが最悪。
荘家の平井はストレートな切り出しやし、僕は次巡からすでにチートイツ念頭。メンツ手になるなら絶一門やろということでピンズ払っちゃえ。
4巡目のツモ
で、頭では(ドラは誰のところにあるんや〜)てのばっかり考えていました。
無理せず合わせ打ちやら安牌打ちやら駆使して、11巡目に
ドラのありかもようわからんままで、
例えば、平井ポンのダブ
次巡の
先も触れましたが、この点差は無理しない方針がいいのです。
が、やはり次巡
これは嬉しかったですね。
同じ字牌初牌待ちでも東1局その1の平井
村田、カン
でも僕は村田リーチなら完全撤退やったろうしなぁ。この辺にまだマージャンレベル向上の秘密が隠されている気がします。
●東3局
迎えたオヤ番、「上がり癖」つけてきたしなw。
ファン牌重なれ、ドラメンツ完成しろ、手進め進め…。
なんやねん。全然あかんやん。
「上がり癖」なんて金輪際信じん。もともと1ピコメータも信じてへん。
でも、安田・平井ともテンション低そうなのが救い。
全員で村田マーク。
その村田、なんかツモに嫌気差して、撤退時期を考えながら摸打してたのでしょう。
安田・平井の現物
しかしこれ実際に退却するのはそこそこ勇気要りそう。
この打
そしてその後は何事もなく流局。
●東4局
あはは。奇跡的にうまくいったわ。
平井第1打が僕にトイツの
3巡目のツモ
となると、ドラ表
でも、5巡目にピンズのリャンメンができたところでメンツ手に決め打ちますわね。普通。
となるとソウズのダブルメンツを処理していく構想も普通。
ストレートな切りの村田ケアして、平井の
ところが、すでに村田が123のサンショクカン
と、ここで
こうなると
次巡の
と、次巡テンパイ。
点差的にはリーチもありますが、(ヤミなら村田から
タン牌した手と僕の捨て牌の辺りを村田の目が泳ぎ続けます。了解の意を示す自手伏せをなかなか行わないw
後で聞いて納得。ずっとカン
しかし
平井も
てかこれ、リーチでも村田ドラ切るな、きっと。しまった。リーチやったかw
●南1局
トップが射程圏にきましたたね。
ターゲットオヤ番、普通に前に出ましょうか。
ん〜、イマイチ。どもならんワンズ払ったらチーされて、要らんドラひかされた後、チーした村田のテンパイ打っぽい
ハイハイ、もどもならんわ、好きにして、と思ったところで終わりました。
安田と500点詰まったからよしとしておきましょう。
●南2局
この局は「やっちまった感」しかありません。
とりあえずホンイチに向かいますが、安田が早い感じがビンビン。
村田のチーでひいた
ハート萎えました。
こゆ時はラスまで一気にいってしまわないよう気をつけることが大切と言い聞かせましたよ。
●南3局
パスしたいオヤ番。
手も悪いし、あ〜つまんね。
ようわからんポンされて撤退。
(この局は被害小さく済め。そんで、間違ってオーラスに逆転手でも入りやがれ)とだけ考えます。
しかし、村田はどうした?
5巡目に
で、次巡は上家の僕が
で、
なんや?
でも
意味不明も、最後は牌ヤマ2枚残りのカン
いや、おかしいって。
これ、もしかしたらどっかに記録ミスがあったのかもしれないとすら思いました。
でも、速記牌譜確認したら、採譜者はちゃんと
まあ、謎の牌譜ということで。
●南4局
はいはい、逆転手なんて入りませんよ。
安田難なく逃げ切り。
さて半荘終わりました。ね? 普通にマージャンですよね。
という感じで、僕にとってはまあバー(トップでもラスでもない、101の「マル 」= プラスもマイナスもなし)が普通やろな、という半荘でしたとさ。
まあそんなこんなで次の半荘いってみま…ん? ちょっとちょっと村田さん、オーラス何その最終形。勘弁してよ。それホンマ危ないってw
◆◆◆ 10回戦A卓 ◆◆◆
〈成岡△1・田中△1・安田±0・小川2昇〉
さて、今回は対局相手に小川がいます。
もね、今一番強いですよ、この人。ぶっちゃけ。
時々出る小ミスに付け込むためにも、こちらがミスを犯さないように気合いを入れ直しましょう。
●東1局
起家で取った配牌。
ん? いーんじゃね?
先の半荘の東パツが思い浮かびます。
(よし。僕もリーチツモ・ピンフドラ1の2600オールや!)と思ったのは確か。
どころか
今考えるとね、よっぽど9回戦の安田のアガリが効いとったんよなぁ。
これ、ピンフのテンパイ入ったら、そこで優劣をしっかり見極めることなく無条件でリーチ発声しとったっぽい。そういう意味ではツモが変でよかったか。
それでもサンショクになれ、その前にドラひけ、とばかりにテンパイ取らずまでして頑張る。あっさり
●東2局
安田が(入ってますよ〜)とばかりに
と、次巡
ん〜、これシャンポンに取らないのかぁ。
てか、田中の
●東3局その1
またサンショクになりそうな配牌。そしてツモはまったく合わない。こういうの飽きた。
ジュンチャン・サンショク狙いの小川から自然に押し出された
ツモ牌加カン見せられたら小川は撤退一直線。僕もほぼそう。
で、田中どうした? そこは
そうしないのであれば
なんか前局の
●東3局その2
ん〜、(今度はうまくいってチャンタかぁ)と思いきや、2巡目にもう安田が打
はいはい、好きにして。
安田、美味しいテンパネ2600オールはこっから
●東3局その3
下位三人がぶつかりに行く。
まず僕が脱落。
今度はそれほど無理せずチートイツテンパイの田中、待ちは
僕と安田が切るわけない3枚目の
●東4局
この第1打
で、不要なので切る、ならギリギリまで絞る、ってのはまあ有力。
でもね、ドラの
例えばピンフのみのイーシャンテンで、ドラ
それでポンされた、テンパイ入った、ドラを勝負、ってさ。筋は通っているように見えるけど、得な打ち方には思えへんのよ。
なら、まだ第1打をポンされた方が押し引きも含めて対応しやすいと思います。
実際、荘家の小川も苦しい判断を迫られるところ。(ポンしてもいいことなさそうやけど、ポンしないと成岡にやられるかも)という迷いはあったと思います。
さて、本譜ではまあ想定通りのイーシャンテン、まではよかったんですが、ここで田中が噂の
いや、凄いですね、これ。このタイミングで
うん、ちょっと面白いですね。字牌切りいろいろ研究してきた僕ですが、ここでの
小川としても気持ちいいポンではないでしょうけどね。成岡牽制のためにっも、てところか。
こっちも気持ち悪い。他家がポンさせたとはいえ、上に書いた「ポンされてドラ余したイーシャンテン」になっちゃった。
それでも
…小川
畜生、田中の狙い通りか? 気分悪いなぁ。
僕が5巡目に
それでも小川ポンか? ポンしなかったら田中は合わせるのか? その時は小川2枚目ポンなのか?さらにしなければツモ
ん? これ、小川
僕も安田も安全牌つながるし、どうせアガれないんすけどね(本譜で安田が
…と、思ったけどさらに見るとツモ
何故? これは普通は待ち変えすると思うんですが。
これはもうハートの問題かもしれません。
すなわち、「待ち変えせずに
●南1局
またもや親番でいい感じの配牌。これはもう一番重い
タイミングバッチリ
田中が1000点出す。(ラッキー、1000点儲けた)と思いましたよ。(悪いな、田中。君は次巡僕に振り込む運命にあるのよ。)とか思いながら
…あれ? なんで田中の方が手牌倒しているの?
わけわからん。人間力が不足しとうわ(涙)
この局なぁ。
検討に値するのは小川の字牌の切り順ね。
僕、これ3巡目は
僕が東3局で第1打に
●南2局その1
ミッション「3種類の3をひけ」
アホか。1枚もひかんわ。
田中あっさりツモアガリ。簡単そうでいいなぁ。羨ましい。
てか、僕、ラスめなの? 気分悪い。
ん? これ待ち変え即リーチとちゃうんすか。まあ、そないされとったらもっと気分悪かったし、まあいいんすけど。
●南2局その2
5巡目テンパイ。リーチしてもいい感じのカン
ヤミテンツモアガリの500・1000でもラス抜けやし、まあいいでしょう。
ピンフに手変わり。ここでリーチもあり。まあ脇からの出アガリラス抜けできずでもいい。
ん? また役なしあっさりツモアガリすんの?
リーチ棒助かったわ。でも気分悪い。
てか、カン
●南2局その3
ドラ2で真っ直ぐ。
ちぇっ、どうしろと。気分悪い。
●南3局
1巡目でイーシャンテン、2巡目で中張牌だけに。
簡単にリーチして高目ツモ、タンヤオピンフ・イーペイコーでマンガン。そうなればいいね。
3巡目とかでは
で、
終盤に
(どうせツモアガっても足りんしな)とか自分を慰めながらの流局。
●南4局
なんやろ? 配牌はずっとそんなに悪くないんですよ。
でもツモはずっとテンコシャンコ。
この局も…ん?
(いけるんちゃうん?)と期待はします。
…ツモ
で、
それでも
で、「いてもおかしくはない」
で、ラスはオヤカブリで小川。
ふむ。小川でもこんな不幸なラスのひき方するんやなぁ、て感じですわ。
◆◆◆ 11回戦A卓 ◆◆◆
〈堀川△1・小川1昇・平井±0・成岡△1〉
さて、本日0−0で残り2戦となりました。最低ラインの「本日△2まで」はクリアです。あまりできがよくはないですが、辛抱が利いているというところでしょうか。
●東1局その1
門風の
そして4巡目に手出しの
事実2巡目の打
このヤミテンはどうでしょう?
これ、101経験が少ないと違和感を覚えるかもしれません。
このあたりが、多くのルール・システムと違うところかもしれません。
まず第一に、いわゆる「一発・裏ドラ」を採用していないわけで、この手はリーチしてツモアガっても1400オール。
(※101では完全ヤオアルの点数計算を採用しており、荘家対散家の点数は散家対散家の点数の倍となります。
「リーチ・ツモ・ピンフ・場ゾロ2飜」で20点ペース5飜のアガリは20×2×2×2×2×2=640を切り上げた700点が散家対散家の点数ですので、荘家対散家は1400点というわけです。
これは、一家包となる出アガリの場合でも同様で、例えば同じ700点のアガリである40点ペース4飜の出アガリは、散家2800点・荘家4200点となります。)
ヤミテンツモアガリの800オールより美味しいですが、それによるトップの取りやすさはあまり上がらない感じです。
そして、先行できるなら、ヤミテン出アガリの1800点でもそう悪くない。
対してこれが不発に終わった時のリーチ料1000点。これによるラスのひきやすさがなんと上がることか。
「ノーテン罰」がないためにリーチ料1000点の価値がかなり高く、最初から1人だけ下に潜るとそこから這い上がれないまま終わってしまうことは、多くの人が思っているより多いものなのです。
また、いわゆる「流局連荘」も採用していないので、「リーチで散家をオロしての連荘狙い」もアガれなければ達せられないわけです。
対相手という意味では「リーチ」よりも「3巡目ドラ
そして「リーチ」の一声で3人がガッチリ受けてしまうと、たとえ早い3メンチャンでも流局してしまうことはよくある話。
さらに、それでも向かってくる人がいたら、そこは「高くて早い手」であることがほとんどで、そこに無防備の体をさらけ出すことになるのです。
こういうメリット・デメリットを計算し、かつ自分の経験則とも照らし合わせて、どうもこれはヤミテンの方がよさそうと判断したということなのです。
僕もおそらくこの手をリーチはしないでしょう。
もちろんその人の経験則で「リーチの方が得」と思っているなら、その考えを否定する気はありません。
僕だって考え方変わるかもしれませんし、あくまで「現状の」僕や堀川はヤミテンを選択する、というだけの話です。
さて、この攻めを受けて散家はどうか。
手牌、特に待ちに関する情報が少ないので、自手がある程度まとまっていれば少し前に出る感じになります。
そして3人とも「ある程度」はまとまっている感じ。「貧乏くじ」を引いたのは平井ですが、僕だって例えばここに
さて、もう一つ気になるのが、堀川3巡目のドラ
これ、僕なら
それはともかく、
●東1局その2
珍しく配牌と序盤のツモが噛み合いました。
3巡目に打して、
む、ツモ
で、次巡のツモが
これねえ。
でも「絵があった時」の1300・2600が400・800になってしまうんだぜ、ですって?
何を言っているのですか。ツモ
…この妄想癖は治りそうにありません。
と、そこまで妄想していたのに、平井に
どうすればいいのか分からなくなってしまって、長考しましたよ。
待ち変えした方がいいのか。なんかアガれる感触がものすごく薄い。でも
しょうがなしで待ち変えするとして、ヤミテン? この役なしで? これ、リーチ打つと相手のアガリ阻止できそうなのに?
でもアガれそうもない手で1000点出すの?
結局
一つの狙い通り堀川のドラ重なりを阻止できましたし、
ヤミテンしているとどうなっていたでしょうか。
堀川はドラ重ねて
僕は…ん? あまり危険牌持ってこんかったな。
15巡目に、
●東2局
いやはや。なんか凄い、てか変な局になりましたわ。
平井4巡目のカン
で、(知るかい)とばかりに切ってきた小川の
そんな無理して2000点取りに来たと。
と、僕は最後のドラまで含めて、それほど危険とも思えない牌を切り続けてピンフテンパイ。(はい、勝ったね)ともーじゃん?
…即、堀川のツモアガリ。サンショク手変わりせず。トップめとして問題なし。
なんか僕としてはイマイチやなぁ。ふま〜ん。
てか、平井、ドラ
●東3局その1
なんか嫌です。この局、この進行では安手を必死に無防備に行かねばならないわけで。
こういう手で大怪我してラス引くことよくあるんですよ。
これ、ハナから捨て局にするのも一つのやり方なんすよね。
でも、それで誰かにゆっくり高い手を決められるのも避けたいいうんもあったりなかったり、どっちやねん。
結果は,000オールで済んでよかったとしておこう。
ラスめに落ちたのは気分悪いですけどね。
●東3局その2
うむ。第1打
が、これ、
ま、ラスめ脱出でいいでしょう。
●東4局
「上がり癖」つけてw迎えたオヤ番。
手なりで進めるも、途中からバタッと手が止まる。
ドラも見えないしビクビク。
終盤になって堀川・平井のテンションが高い。
撤退。(流局しろ〜)の念波を発するも、平井最終手番でツモアガリ。サンアンコで2000・4000やて。
おもんない。「上がり癖」なんて金輪際信じん。
いや、だからもともと1ヨクトメータも信じてへん。
●南1局
なんか不幸なことばっかり起こっとう気がしますね。
こういう時は我慢我慢。
いつかいいことが起こると信じて頑張りましょう。
第1ツモでドラ
(アガりたいよ〜)と思うもツモは微妙。
6巡目、打して、
9巡目ツモ
と、ドラ
そこに平井から
美味しい。チーテンカン
ん?
なぜ嫌な予感だけ当たるんでしょうか。堀川が嬉しそうに合わせ打ち。小川カン
そして再度ラスめに。はぁ。不幸や。
●南2局
チャンタ・サンショクになれ〜、とその通りに手が進みイーシャンテン。
堀川がチートイツの可能性を重視して、4巡目に
トイトイとかなら先も後もあんまり関係ないっ、てかトイトイでも早い方がいいくらいということですわ。
つまり、自分がアガるためには絞る方が有利なのが基本ですが、「常に絶対的に」という訳ではないってことですね。
手なりテンパイの平井がドラ
さっきの局に似てますね。ん? じゃあまた不幸起こるのか?と不安になるも、高目
これは平井は無理することなかったという気がするんですが、こちらとしては助かりました。
●南3局
4巡目にイッツーのイーシャンテン。さすがにここは点差を考えます。
二番手の子方、オーラスのオヤ番残し。
ここで1200のチーテン取るのはちょっともったいない。それもアガれるかどうかわからん、ドラも見えてへん。
で、メンゼンテンパイ。悪くない。ツモアガればトップめに立てますし。
でも、真っ直ぐ切り出しのラスめ小川からリーチ。ドラドラの香りしますね。はい、撤退。
平井、ここも辛抱する手があると思うんですが、トップのことだけ考えるならやはり前に出るところですかね。ラスの危険度は非常に上がるんですけどね。
●南4局
さあオーラス。この点差ならトップ欲しいと思うのが人情。それはみんな一緒。
ラスめ平井の動向も気にしながら前に出ます。
2巡目に堀川がドラ表示牌の
途端にテンションダダ下がりです。
(こらあかんわ。ここが2メンツにでもならん限り前に出たら痛い目にあう。)そう感じたわけですよ。
実際(どないしてアガれというの?)てなツモでオリるのにも必死。
堀川は平井から当然の見逃しも小川は安牌十分。堀川は万が一も考えて撤退したのですが、仮にツモ切りでヤマ越し狙われたとしても打つ必要もない。悠々逃げ切り。
むぅ。なんか取れそうでトップ取れん。どん底ではないですがそこそこ不幸な感じしかしないぞ。
◆◆◆ 12回戦A卓 ◆◆◆
〈安田1昇・村田1昇・愛澤2昇・成岡△1〉
ま、まあね。いいように考えましょう。
最低ラインの「本日△2まで」どころか、この最終戦ラスをひいても本日△1です。
…ならまあよしなんですが、そこそこしっかり打てとんのになんか不幸な感じでモヤモヤ。
出来が悪い、てほどではないんですがね。
トータルが△1ということもあり、ここらでなんでもいいからトップが欲しいぞ。
●東1局
タンヤオ・サンアンコ!になればいいなぁ、という配牌。
こういうの、気をつけなければいけないんですよ。
真っすぐ行くとゴツゴツになった辺りで相手の攻めを受け、対処しようなし、運を天に任せて突っ張りきるしかない、て感じになりやすい。
第1ツモで
が、村田が初牌
そこへ愛澤がいきなり初牌の
村田「ロン」の声に瞬間よぎったのは、(愛澤3枚持ちから? なら村田はタンキ? ならチートイツドラ2?)確かになんかいわゆる「トイツ場」っぽい雰囲気ではあったんでね。
が、すぐに(いや、さっき
(となると、愛澤、あんなおとなしい切りで手入っとったか、あぶねー)と思いましたよ。
譜を見ると…あ〜あ、愛澤やっちゃってるね。
これがさっき触れた「気をつけないとハマるパターン」なんですが…。
これ、不幸やわ。
愛澤、序盤から気をつけて打ってますわ。なのに手が詰まった。こういうこともあるんですよね。
ん〜、どうかなぁ、これ、手詰まりせんためにはどうすればいいのかな?
まあ、僕なら最後
ただこういう時、1巡だけ生き延びると一気に安全牌増えたりすることもあるんで、ここは辛抱して欲しかった。
村田、「純カラ」テンパイがアガれてラッキーか。
●東2局
またもや「うまくツモがはまれば安くとも早いアガリが見込める。でもドラもなくひいても使えず、相手が高い手で攻めてくるのをビクビクしながら前に行く」感じの配牌。
なんか今日は相手には簡単にメンゼン役なしツモアガリされているイメージなんすけど、自分は全然あかん気しかしません。
3巡目、
とりあえず誰からも声かからず。と、次巡合わせた格好の愛澤の
今重なり? その可能性もあるんですが、どちらかというとドラドラとかそういうのではなく「動きたくないが、動かないよりマシかもしれん」ポンのような感じ。
(とするとヤバいのは愛澤か?)とは思いますね。
でもすぐにカン
今日はよくメンゼン役なしツモアガリされとう気がするし、そろそろお返ししたいぞ、とか思っちゃいます。
でもひくのは筋の
で、愛澤が「さすがにできましたよ。」と打
なんで、次に引いた
でもなぁ、これ、もう1巡前の
ま、退却早すぎて相手にないはずのアガリを与えるのも嫌なので、ここまではいってもいいと思いますし、これが放銃でも大して後悔しないですけどね。
さて、よく見るとこの局は打ち手の個性がよく出ています。
まず村田。
2巡目から打牌が分かれそうです。
まあ、これはこれが本手かという気もしますね。もちろんストレイトに
次巡のツモ
うん、確かにしにくい。これ、
ということは、動いたら後は目をつぶって前に出るのみになりそうということで。
一つの打ち方やとは思いますが、せっかくのトップめでそれは得な打ち方なのかと考えるとイマイチな気がします。
次巡ツモ
しかし前巡と差があるとすれば、
つまりね、1枚目をポンして打
てか、僕はこれ2枚目は絶対ポンしませんよ。押されるのを黙って見ていたくないなら1枚目から動いて胎括って攻めますね。
まあ、声出ちゃうことはありますわね。で、狙いの一つ、
一貫性があるのがいつもいいとは限らないんですが、これ(この
先ほど記した僕が「つい切っちゃった」
少なくとも愛澤ツモアガリが僕の打
てなふうにいろいろあって、せっかくの前局の僥倖分を2.5倍以上にしてお返し。もったいない。
対して、美味しいアガリをものにした愛澤も、なんていうか「らしい」。
僕に合わせた形の
考え方としては、(村田・成岡煮詰まっとう。もうメンツ手で上がれるなら確率なんか関係なくストレイトにバシバシ入ってきた時のみ。だからシャンテン数落とせない。抑え気味にうまくいけばチートイツドラ2が最高。)という感じですね。
ちなみに僕の方は(メンツ手で上がれるなら相手がうまく行かずに長引いた時のみ。進行が遅くなった時にアガリをとるためにはピンズ伸ばすべき。)という感じ。最後の(抑え気味にうまくいけばチートイツドラ2が最高。)のところは僕も一緒。
あと、ちなみに僕は(
で、何?その後
…そらこのくらいの手、入ってそうでしたわ。
いや、やっぱり僕の
●東3局
配牌バラバラ。(あんな
はいはい、コクシコクシ。もちろん途中からベタオリ前提。
局後の村田「あ〜ん、オレの
あはは。1巡目に1枚切った僕のところに2枚来ましたわ。
結局村田は1度は安目を見逃すも、「もう成岡とか絶対切らんのわかったし。」と、次巡安田の手出し
いろいろ違和感を覚えるも、愛澤・成岡はもう完全受けであまり深く考えていない。(ふ〜ん)て感じでチョーマ受け渡しを見ていただけ。
ちょっとは(あぶねーな)と思わんでもなかったけど、危なくても放銃しなくて済むように第1打から構えていましたんでね。
で、安田。
チートイツドラ待ちですでに使っている
ちなみにこれが(よさげにない)という感覚を持つならば5巡目、
ま、村田もその場ではわからなかった、どころか(チェッ、結局安目か)ぐらいに思ったことでしょうが、実は非常に危険だった見逃し(例えば最後のツモ
安田の方が(見逃しまでしてくれて、そんなチャンスもらってまだアガれんのか。それもこんな最後の
●東4局その1
またもや「うまくツモがはまれば安くとも早い上がりが見込める。でもドラもなくひいても使えず、相手が高い手で攻めてくるのをビクビクしながら前に行く」感じの配牌、てさっき書いたな。
で、手なりで進めると、あら。ピンフテンパイです。リーチしないけど、リーチしてもいいような待ち。
即ツモアガリ。まあいいんじゃね?て感じ。
一人旅を気分よくツモアガッた、くらいに思っていたんすけど、こうして見るとそうでもないですなぁ。
安田はドラひいてテンションアップ。
●東4局その2
さあもういっちょ、という感じのそこそこまとまった配牌。なんか中張牌どこひいてもいい感じ。
が、中張牌いっぱいひいたのに全然あかなんだ。おかしいなぁ。
3巡目、
その場合、7巡目は愛澤の切りも見て打
ん〜、難しい。カン
難しかろうがなんだろうが、アガリがあったっぽいのが見えているわけで。途中からは(あ〜もう、頼むから流局してくれ〜)と願うのみ。まあ
そんな心を見透かしたように、途中から村田の打牌が強くなった。15巡目にはドラの
この時点で純カラサンショク、カン
しかしこうして牌譜見ると、ホンマ人それぞれやなぁと思いますね。
例えば村田6巡目、
打
ん? そこなら愛澤ポンするかも?ん〜、やっぱりしないでしょう。
で、8巡目のツモ
で、皮肉にもようやく
●南1局
さて、今回はグチャグチャの配牌。(789のサンショクになっちゃえ)という切りですが、もちろん狙いは中盤以降の手詰まり回避の方。
そして愛澤がツモ切りモード。はい、や〜めたっと。
さらに安田のポン。(はあ。どっちかアガりそう。安い手でお願い。できれば打ち合って。頑張ってそうなラスめ村田の放銃でもいいよ。)と必死に真剣にオリるのみ。
ギリギリまで頑張った村田も、
そこで愛澤ツモアガリ。役なしリャンメンドラ1の500・1000。ま、そんなところでしょう。
愛澤のツモ切りモードはピンフドラ1イーシャンテン。ま、
が、安田にポンされた後、
う〜ん、きっと僕は
ところで
それはともかく、安田5巡目、
●南2局
さて、また難しい配牌です。
次巡のツモ
で、次巡、
ん? 次巡ドラ表の
と思ったら、次巡
次巡
次巡はまたもや想定下位の
村田の手出しが
(チッ、合わねーなぁ、てかこれ、ドラ村田に固まっとんちゃうん?)と思った瞬間、さらに下位想定。4枚目のドラ表をツモるわけですよ。
村田が即
もしそうだった場合、僕は追っかけたのか。うん。追っかけたでしょうね。(きっとドラ2枚持っての
正直このアガリに不満はないものの、(愛澤に届かん。やっぱ今日はトップ取れそうで取れんモヤモヤばっかで終わってしまいそうやなぁ)という気持ちになったのも事実。
●南3局
トップめに届かなかったとはいえ、だいぶ気楽な点数状況になりました。
そこでまた「行くや行かざるや」の配牌。もう恒例みたいな「第1打様子見的字牌切り」。おまえは「手バラの時以外第1打数牌切り禁止」という制約でも課しているのか、てなもんです。
さて、様子を見た結果どうなったか。
3巡目、
ドラ
あとは相手もチートイツやっている人間がいないかだけ注意。いなければ安全牌困らなそう。いてもちゃんと対応すれば大丈夫そう。
愛澤の現物
次巡、
(間に合え!)と
で、次巡「(
それでもイーシャンテンのままドラ
●南4局その1
トップめ立てずのオーラス。
トップになるには2局必要と考えるのが普通。愛澤が脇に2000点前後放銃とかなればラッキーですが。
と、ピンフアガれよと言わんばかりの配牌。
(もらった。これは
…やっぱり妄想でした。こっからツモ筋には
ほぼ諦めたところで、終盤変なテンパイ。手が入らなかったっぽい村田に「すいません、
宣言打牌が
ここで安田にちょっとした、でも大きくなりかねないミス。
安田としてはこのまま流局、バーで御の字のはず。
村田としては(流局やとラスなので成岡にアガってもらわねばならない。でも、できれば差し込むよりもツモアガリして欲しい。)なわけで。
ここで村田
これがチーできないと、村田はいきなり
つまり「成岡ツモアガリ、安田・村田点差変わらずのもう1局」の可能性を高くしてしまったわけです。
こういう時、僕は「12枚目」の
申し訳なさいっぱいで村田の差し込みを受けてトップめへ。
●南4局その2
さて、流局狙いかアガリに行くか、トップめラスオヤは悩みどころですね。
愛澤がアガりそうならばアガリに行かねばなりません。でも放銃したらマヌケです。一方アガるなら高い手やないともう1回愛澤にチャンスを与えてしまうということもあります。
村田にマンガンをツモアガリされるとラスになってしまうけど、愛澤にマンガンを放銃してもラスにならない安田がいるのも懸念材料の一つ。僕が前に出なかった時、愛澤出アガリマンガンができたらアガリは約束されたようなもの。
てなわけで「ドラ入りタンヤオ、サンショクとかイーペイコーとか付き」へ向けて手を進めながら愛澤ケアを欠かさない。
11巡目完全撤退を決めます。こんな
13巡目、愛澤
で、現物が
そしてツモ番1回残して愛澤リーチ。安田は当然「リーチに通っていない村田の現物」を切るわけで。無事通過。まあ、愛澤は点数が足りないので出てもアガらないんですけどね。愛澤最終ツモもロン牌はひけず。
…それでもまだ関門があったわけで。僕、安全牌がない。(もう
かなりしんどかったんですが、なんとかトップで終了。嬉しかったですね。
さて、最後の局、他の人に目を向けてみましょう。
まず愛澤。もうこれは誰がやってもこうなります。
安田もまあこんなもんでしょう。
問題は村田。マンガンツモ条件。さあどうだ。
配牌からは678または789のサンショクかソウズイッツー、ドラドラもしくはファン牌アンコドラ1のリーチツモ狙い。「あれもこれもある」というのはつまり「あれもこれも遠い」ってわけで。まあゲンナリ。
まあ
さて、ツモ
が、現実には逆にこれが大正解。実は配牌の時点で成岡・安田に
しかし運命の7巡目、
これね、ちょっと説明しましょう。
「イッツーやサンショクなら同条件。どちらも要らない。『タテ』ならば
…と思いますか?
確認していないんですが、僕ね、これきっと違うと思います。
村田は「『タテ』ならば
それでも
つまり、この時点で愛澤は2昇持ち。目指すは名翔位。ここでラスになってしまうのはもう覚悟したとして、最悪の「愛澤トップで3昇に」の可能性を減らすことを考えたということやと思います。
しかしこれ、
さて、なんとか第2節は「1−0」とトータルを±0に戻して終えることができました。
当初の「最低でも△2」より3つもよかったわけなんですが、通じての出来は悪かった感じですね。よく辛抱したのとミスがラッキーで咎められなかったのとがあった感じ。
まあ、次節以降も頑張るということです。
ということで、今回の自戦記はこの辺で。
ここまで読んでくださった皆さんには、「なんだ、普段見るのとちょっと違うところもあるけど、イチマルイチもマージャンなんだな」と思ってもらえたかな、と思います。
「『4メンツ1雀頭を作り、相手には作らせないこと』というのが本質の『ハートの勝負』」
マージャンてのはそういうものであり、イチマルイチもまさにこれに当てはまるということです。
では、またの機会もよろしくお願いします。
(文中敬称略)
第34期順位戦A級 第2節 星取表 (6月16日/東京)
|
選手名
|
開始前
|
9回戦
|
10回戦
|
11回戦
|
12回戦
|
終了時
|
順位
|
|
成岡 明彦
|
△1
|
A −
|
A −
|
A −
|
A ◎
|
±0
|
4
|
|
小川 隆
|
1昇
|
B ◎
|
A ●
|
A ◎
|
B ◎
|
3昇
|
1
|
|
平井 淳
|
1昇
|
A −
|
B −
|
A ●
|
B ●
|
△1
|
6
|
|
村田 光陽
|
2昇
|
A ●
|
B −
|
B −
|
A ●
|
±0
|
5
|
|
堀川 隆司
|
△2
|
B −
|
B ◎
|
A −
|
B −
|
△1
|
7
|
|
田中 実
|
±0
|
B ●
|
A −
|
B ●
|
B −
|
△2
|
8
|
|
安田健次郎
|
△1
|
A ◎
|
A ◎
|
B −
|
A −
|
1昇
|
3
|
|
愛澤 圭次
|
2昇
|
B −
|
B ●
|
B ◎
|
A −
|
2昇
|
2
|
