第30期八翔位決定戦

 初日:1〜5回戦 | 2日目:6〜10回戦 | 3日目:11〜12回戦 | 小川八翔位自戦記 | 成績表 | システム

観戦記:成岡 明彦

 八翔位戦も30期を迎えました。どのような競技でも30年続くタイトル戦といえばちょっとしたものです。今回は私成岡が決定戦の模様をお伝えいたします。

 まずは決定戦に進出した4人の紹介です。

・井戸田耕二選手
現在八翔位3連覇中の現八翔位。非常に真面目で礼儀正しい方です。関西在住。初日の朝、対局場前であった時も「よろしくお願いします。」とお辞儀してくださいました。

・小川 隆選手
順位戦A級2位。獲得タイトルは名称位1期。愛知県在住。全国のマージャン101に足しげく通われ、普及活動に努めてくださっています。
ちなみに僕に言わせると「今順位戦で一番強い男」です。僕は「年食ってから麻雀強くなる奴なんていやしない。僕なんてルール覚えた瞬間から強かったぜ」なんてよく言っとったんですが小川さんを見て認識を改めざるを得ませんでした。
対局前の雰囲気はそうですね、この人時々暗い顔して恐い時あるんですが、この日は明るい、なんて言うか晴れやかな表情に見えましたね。

・田中 実選手
順位戦A級6位。八翔位戦は初の決勝進出。富山県出身、関東在住。マージャン101はもとより、他団体の雀戦にも多く参加しており、結果を残してきました。中国麻将もやります。
対局前はまあ少し緊張している感じでしたかね。

・田村 洸選手
日本プロ麻雀協会所属、関西在住。八翔位戦の決勝進出は初。1次予選からの勝ち上がりです。
ツイッター情報では深夜バス移動の割にはよく眠れたと。縁起アイテムの可愛い湯飲み持参です。

(以下は敬称略とさせていただきます。)

 次に、決定戦のシステムを説明します。

・4人で101ルールで半荘10回戦います。
・10回戦終了時、3昇以上で単独首位となった者が存在した場合、その者が優勝です(10回戦以前でも、以降の成績がどのようになっても10回戦決着条件を満たすことが確定した場合、立会人によってコールドゲームが宣され、対局を打ち切り優勝者が決定する場合もある)。
・11回戦以降は各半荘開始時に首位(複数可)の者のいずれかがトップ(同点可)を取り、単独首位となればその者が優勝です。ただし、半荘開始時の成績が11回戦以降で初めて全員同スコアであった半荘については決着せず、延長確定となります。
ま、延長時条件わかりにくいですが、単純に11回戦以降で首位からトップをとると優勝、くらいに考えてもらえればいいです。

 さて、こういう「条件トライアル戦」の緒戦の構え方。何種類かあります。

1.トライアル形式では何故か1人大きくマイナスを背負う不調者が出ることが多い。なのでこの1人にならないために通常の101よりラス回避に重点を置く。
2.先行有利は当たり前。タイトル戦の決勝では最初から全て勝負駆け。トップ取り重視。
3.条件が出るまで普通に101を打つ。自然体。
4.2回戦以降はとにかく昇持ちの人間に厳しく打つということを意識。

 まあ、なんでしょう。僕は3.4.あたりの考え方なんですけどね。
2はあまり得に思っていません。1.はね、アリなんですよ。ホンマ1人でラス引きまくってからの辛いこと考えると。
が、今回の決定戦メンバー見ると…2.といきそうなタイプの人が多く、いきなり叩きあいになりそうな気がします。

 それでは観戦記に入りましょう。

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◆◆◆ 1日目/1回戦 ◆◆◆
起家より 田村・小川・田中・井戸田

【東1局:ドラ※※牌譜1※※
 いよいよ開局。タイトル戦の1回戦、幸先よいスタートを切れれば1日気分よく打てるかもしれません。誰しも先手を取りたいところ、僕ならば祈るような気持ちで配牌を取るものです。
 さて、その配牌。
起家・田村、

打してチートイツイーシャンテン、さらにトイツと大物手への変化をも期待させられる好配牌。勿論チートイツのみのアガリとなっても不満はないところ。

南家・小川 、
ツモ次第では早いタンヤオ、あるいはピンフのアガリに期待が持てるまずまずの配牌。

西家・田中、
…貧乏くじですな。この局で先手をとることはほぼ諦めたことでしょう。形だけコクシへ向かい、安全牌を溜めこむ作戦しかなさそうです。

北家・井戸田、
メンツ手かチートイツか。中途半端な手牌。ストレートに進めるとひどい目にあうこともありそうな悩ましい配牌です。

 3巡目にドラを重ねた小川がチートイツのイーシャンテンとなり、田村に追いつきます。次巡既にトイツのを手に残してトイトイも視野に入れます。これはこう打ちたいところですね。所謂「にっぱち」のがトイツであり、すぐにドラでも引こうものならトイトイドラ3やら最高形スーアンコまでいきなり炸裂十分考えられます。
 一方田村は5巡目、
で2枚切れのを手に置く。ドラ引き時などのメンツ手への意向を見たものでしょう。をポンしてリャンシャンテン戻しも考えていたかも。が、次巡4枚目を引きいれてのチートイツテンパイ。感触は悪くないでしょう。

 が、その直後に井戸田、「ロン」と手許に牌を引きよせます。そしてほっとしたように「フゥ」と息を漏らしました。
それしか選択がないようなツモの来方で誰がやってもなってしまうようなペンチャン待ち。ドラもないこんな待ちではありますが、これはなかなかに撤退が難しい局面。このアガリはほっとするのも当然ですね。

井戸田(2.5)小川・田中(0.5)田村

【東2局:ドラ※※牌譜2※※
 田中、1巡目にイーシャンテン。

4巡目にはを重ねてイッツー含みの「くっつきテンパイ」に。
 が、井戸田・田村も早そうな切りです。田中9巡目に役無しメンゼンドラ1の待ちに。ワンズ全部残しておくと、というあり得ない打ち筋ならという前提でツモアガリの形があるのが気持ち悪いところか。
 と、同巡田村の打牌に井戸田から「ロン」の声。
今テンジャストミート。
 田村5巡目の選択は指運か。ここが裏目と出たためにが残ってしまった。放銃自体はどうということなくてもこういうの気持ち悪いでしょうね。
 他方小川は何を引いてもよさそうな手牌やのに有効牌全く引きませんでした。こういう親番が横移動で済んだのは悪くなく感じるところ。

井戸田(4.5)小川・田中(2.5)田村

【東3局:ドラ※※牌譜3※※
 井戸田が9巡目、「はっ」と息を吐いて場を眺めまわし打。その後河を見つめる目が怪しく光っています。次巡手出し。と同時に小川が4枚目のを引きました。これを小川から見ると、煮詰まっているのは間違いない井戸田はテンパイ濃厚、待ちがワンズ以外の可能性高し、となります。が、役無しメンゼンや、実はまだノーテンてことも十分あるわけで。ドラ2のここはまっすぐ、とトイツ落としとはせずに索子を切り出していきます。
 やはりこのメンツやとこんな感じになるだろうと思った通り、1回戦から激しい戦い。次巡井戸田あっさりピンフドラ1のツモアガリ。

井戸田(8.0)小川(0.7)田中(1.8)田村

【東4局:ドラ※※牌譜4※※
 ドラ2の配牌を貰ったラス目田村が真っすぐ。しかし小川が7巡目にを空切り。ドラがなのにと切り出した形になり場に緊張が走ります。実は小川は雀頭のワンズイッツーペン待ち。これ、ツモ切りとどっちがいいのかな。待ちのは6巡目テンパイ時にヤマに2枚。ラス目田村は誰が見てもダブルメンツ落としが本線で、そこが待ちとなったリーチ発声。ツモアガリ1点狙いのはヤマに4枚残り。
 と同時にテンパイの田中、当然のテンパイ取り。安全牌のように切りだされたを見て井戸田の目が丸くなります。井戸田からは他者3人ともテンパイに見えたことでしょう。実際、全員出アガリできるテンパイ。共通安全牌などない。ここは意を決して1枚切れのトイツ落とし。
 そして田中は8枚目のを「イッパツ」ツモ。ピンフサンショクドラ1にタンヤオが付く方で3,000・6,000。一気にトップ目へ。

田中(10.3)井戸田(5.0)小川(3.5)田村

【南1局その1:ドラ※※牌譜5※※
 このオヤ番でなんとかしたい田村はコーツと123サンショクの天秤仕掛け、とりあえずの安手連荘狙い。そこへ井戸田、リーチ。その後1巡ごとに力を入れてツモる。そして小川の手が見事に詰まるのも面白い。最後何切ればいいんや、これ?
 田村の「ロン」の声に井戸田「ぁぁぁ」と小さくため息。
 ところで井戸田のリーチ手はピンフのみ。この点差でこのリーチは有効な戦略なのかという疑問が残ります。

田中(11.3)井戸田(4.0)小川(0.1)田村

【南1局その2:ドラ※※牌譜6※※
 まだ100点差でラス目の田村はもう一丁欲しいところ。4巡目、

ここからの打はイーペイコーを見てのものでしょうか。サンショク含みのここは素直に切りでもいいところではありますが。待ちピンフテンパイを取りそこなった直後にイーペイコー含みのテンパイ。
 田村の捨て牌は見るからに早い手の気配。それでも井戸田は12巡目打まで押す。対してトップ目の田中は危険牌をできるだけ打たない構えで6巡目打から退却。
 結果は田村安目ツモアガリの800オール。それでも立派なラス抜け。
 1巡目、2巡目と続けてドラを引いた小川は「切った字牌しか引かん」状態でどもならず。最後は手の内ドラ3のサンシャンテン。もう嫌な予感しかしない、といったところでしょうか。

田中(11.3)井戸田(0.9)田村(3.1)小川

【南1局その3】※※牌譜7※※
 井戸田、「見つけ次第ポン」作戦。小川リャンシャンテンから打ち出しのへの「ポン」の声はかなり気合が入った感じ。にもかかわらずイーシャンテンでを勝負する小川。井戸田は3つ目の「ポン」もさらに気合が入った感じ。その後はリーチ後のような摸打をする。そこへ田村も押している。なんだこの局は。
 その田村はタンヤオトイトイのメンゼンテンパイ。山に2枚残りの16,000オールは2回のツモでは引けず。ピンフドラ1で押し切った小川が井戸田から2,000のアガリ。同点3着目に。

田中(12.2)田村(1.1)小川・井戸田

【南2局:ドラ※※牌譜8※※
 小川、3巡目ではを押さえるも一手進んだところで切り出しました。字牌切り出しのタイミングは本当に難しいです。ラス目の打ち方としてはこの位が一般的と言えるでしょうか。
 しかしポンされてドラが流れてきた次巡の切りはどうでしょう。動かれての焦りに見えます。冷静ならばここで切らんかなと思います。即コーツが痛すぎると思うならあるいはでもいいでしょう。こういう局面で後手を踏んだ感じの時に連続形を嫌うのはいい結果とならないことが多いように思います。
 そして何故か放銃となりやすいといわれる「メンツしくりの牌」で放銃。これはもうラス目の親番であっても退却していいところだったかもしれません。

田中(12.1)井戸田(0.1)田村(2.3)小川

【南3局:ドラ※※牌譜9※※
 またもやラス目に逆戻りの小川、冷静になったか、もう1局ある、「ラス目より下のラス目」にはならない、と退却。他方、2着目となった井戸田は前に出続ける。
 田村からの「ロン」の声を聞いてから観戦子は場をチラ見しました。まあアンコやろなと一瞬で予想。その通り。ドラがアンコになったところ、にジャストミートの井戸田は不幸ですな。まあこういう手になっちゃうと退却時期を逃しやすいもんです。退却を意識していたとしてもこので決断するってのは難しいでしょうな。

田中(4.2)田村(10.3)小川(5.6)井戸田

【南4局:ドラ※※牌譜10※※
 田村「高目引いたら儲けもんリーチ」に井戸田「んむー」と一唸り。アンコ手変わり待ちヤミテンであったがいを決してツモ切りリーチ宣言、もその打牌が田村のロン牌で終わり。東場にコツコツアガって先行していただけに2回分くらいのダメージを受けるラス。
 流局なし10局の激しい戦いを制したのは3,000・6,000一撃逃げ切りの田中。


(◎田中/●井戸田)


◆◆◆ 2回戦 ◆◆◆
田村(0)・井戸田(△1)・田中(1昇)・小川(0)

【東1局:ドラ
 起家・田村が9巡目に1枚切れを切ると北家小川から「ロン」の声がかかりました。チートイツっぽい捨て牌です。タン牌までの間、他3者ドラの有無が気がかりな様子。開いた手牌にはドラはありませんでした。1,600。

小川(1.6)井戸田・田中(1.6)田村

【東2局:ドラ
 役無しメンゼンカンテンパイのラス目北家・田村は13巡目に生牌のドラもツモ切り。15巡目に引いてシャンポンにマチカエし、次巡高目のツモアガリです。500・1,000。

小川(0.7)田村(0.9)田中(0.5)井戸田

【東3局:ドラ
 変わってラス目になった北家・井戸田、2巡目門風のポン、6巡目「ペンカン」待ちテンパイ、8巡目ツモでカンにマチカエ。これは誰も相手せず流局となりました。

小川(0.7)田村(0.9)田中(0.5)井戸田

【東4局:ドラ
 8巡目にドラを切った小川はアンコのメンゼンホンイチ待ちテンパイ。前巡のが山越しで助かった西家ラス目の井戸田はその後も攻め続け、ずっとツモ切りの小川に対して13巡目にはまで勝負しました。そして16巡目にピンフのツモアガリ。一手変わりタンヤオ高目サンショクがヤミテンの理由でしょうか。400・800。

井戸田(0.3)小川(0.3)田村(0.9)田中

【南1局:ドラ※※牌譜11※※
 紛れまくりの1局です。トップ目に立った南家・井戸田が積極的に仕掛けてワンズチンイチ一直線、もテンパイは1枚切れのカン。(1牌変わればよりよいマチに変わりそう)と思っていたところに荘家・田村が打。(まだワンズ切ってくるのか、舐めやがって)と思ったかどうか。思わず「チー」の声が出てしまいました。手牌を見直すとでしか喰えません。仕方がないのでそう晒しました。そして残った手牌を見つめて呆然となります。唸り、溜息をつき…。テンパイ維持には現物喰い変えしかありません。が、それは他三者にミスをさらけ出すことになるのです。その葛藤による長考。結局「しょうがなく」を切りました。
 オヤ・田村は井戸田の手出しを見てもまだを切ったわけですが…うーん、やり過ぎかなぁ、と思います。そして最後は2枚切れのを抱えたまま北家小川へツモ切りでタンピンドラ3の放銃。小川の切りを見るとドラを固めてそうで当然警戒すべきところだったのですが。ということは小川のハネマンツモアガリが喰い流れたということでしょうか、と思いきや…牌譜を確認すると喰い流したのは井戸田自らの2,000・4,000の方でした。

小川(7.7)井戸田(1.5)田中(7.1)田村

【南2局:ドラ
 誰も手にならず。流局です。

小川(7.7)井戸田(1.5)田中(7.1)田村

【南3局:ドラ
 10巡目北家・井戸田、苦しそうに悩んでいる様子を見せます。進退を悩んだのでしょうか。注目対象はラス目西家・田村。その田村は実は序盤のツモがまったくかみ合わず手が進んでいません。15巡目くらいからは見るからにつまらなそうに摸打していました。そらそうでしょう。流局です。

小川(7.7)井戸田(1.5)田中(7.1)田村

【南4局:ドラ
 4巡目、田村両手を頭の後ろにあてて迷ってから打牌しました。

 ここで北家田中からのダブには動きません。そして次巡ツモ。ここで田中ツモ切りをポン。のコーツとドラの両方が必要な苦しい仕掛けですがしょうがないでしょう。と、9巡目北家の田中に井戸田から「ロン」の声がかかりました。
ツモ/直撃のみトップ逆転となるその開けられた手牌に「え、それヤミテン?で脇からアガるの?」という感じの妙な空気が流れたのがなんとも言えません。


(◎小川/●田村)


◆◆◆ 3回戦 ◆◆◆
田中(1昇)・小川(1昇)・田村(△1)・井戸田(△1)

【東1局:ドラ
 8巡目、西家・田村ポンテンペン待ち。カンを経由してのシャンポンへと変化しました。結果はそのまま流局です。

全員原点

【東2局:ドラ
 北家・田中、10巡目にドラ待ちチートイツテンパイ。見るからにいなさそうですが他に選ぶこともできずといったところでしょうか。12巡目荘家・小川、ピンフドラ2待ちテンパイ。同巡、西家・井戸田、メンゼンアンコ待ちテンパイ。小川「イッパツ」ツモがで井戸田へ1,600放銃となりました。

井戸田(1.6)田中・田村(1.6)小川

【東3局:ドラ
 8巡目に西家・田中が北家小川にピンフ1,200放銃。ラス目交代です。

井戸田(1.6)田村(0.4)小川(0.8)田中

【東4局:ドラ
 7巡目、西家・小川ポン、ソーズホンイチテンパイ。

 
その打牌を北家・田村がポンしてドラ打ち。こちらはワンズホンイチイーシャンテンです。
 
  そこへオヤ・井戸田、9巡目リーチで切りこみました。ですが、見るからになさそうなのシャンポンツモリサンアンコ。実際純カラ。これは危ない、と思いました。田村はのトイツ落としでまわりましたが、小川は真っすぐ。結果は12巡目に小川がツモアガリとなりました。700・1,400に美味しいリーチ棒付きです。

小川(4.1)田村(0.1)井戸田(1.1)田中

【南1局:ドラ
 1巡目、西家・田村のをポンしたオヤ・田中、7巡目にカンテンパイも最終ツモまでツモ切り。流局となりました。

小川(4.1)田村(0.1)井戸田(1.1)田中

【南2局:ドラ
 ドラのが4者にバラけ、流局です。北家・田中は難解なツモと格闘しながらもいい辛抱。ラス目にも関わらず一番落ち着いて摸打しているように見えました。

小川(4.1)田村(0.1)井戸田(1.1)田中

【南3局:ドラ
 南家・井戸田のタンヤオ仕掛けにトップ目北家・小川、筋を追ってシャンポンに放銃となりました。1,200。これは小川ケアレスミスかもしれません。

小川(1.8)井戸田(1.1)田村(1.2)田中

【南4局:ドラ
 16巡目、奇跡的に4枚目のが喰えてツモアガればトップまでの田中

 
山にまだ2枚残っていたは共に王牌でした。流局です。


(◎小川/●田中)


◆◆◆ 4回戦 ◆◆◆
小川(2昇)・田村(△1)・田中(0)・井戸田(△1)

【東1局:ドラ
 6巡目南家・田村、ドラ雀頭のピンフテンパイ、その時点で山に6枚残っていました。9巡目にはもう1枚ドラを引くもさして悩むことなくツモ切り。タンキ待ちに変えているとその後いい変化なく、これは大正解でした。しかし、起家小川がどんどんを引いていき、13巡目にはこれをアンカン。それを見て嫌気さしたのでしょうか、15巡目に田村退却。17巡目最終ツモにが…。流局です。

全員原点

【東2局:ドラ
 3巡目南家・田中、ポンとしかけるも4者ともテンパイ入りませんでした。流局です。

全員原点

【東3局:ドラ※※牌譜12※※
 10巡目、北家・田村、コクシ待ちテンパイは南家・井戸田が2枚目を切った直後。12巡目、小川

から、井戸田のにチーテンかけずに13巡目のにチーテンをかけました。ちなみにこれはどっからどう見てもチーテンといった感じでした。続けて打たれた、プラス「チーテンならおそらく即ツモアガリ」を見せられて、「猶予なし」と判断したということでしょうか。それにしてもなんとも中途半端な感じとなってしまったと本人も感じたことでしょう。さらに直後田村にツモ切りを見せられてさすがにハートに打撃ありでしょう。
 ただし、ここでチーテンをとらなかった場合、さらなる不幸が待ちうけていたわけです。ここでもチーテンをとらなかった、あるいは取れなかった場合の結果を追ってみましょう。
 8巡目の井戸田、
ここで打といったわけですが、ドラ色にも関わらずワンズ悪くなく、これはツモ切る手も十分。なら、11巡目のツモで田村直前のも見てと外す可能性が高く、13巡目のは「カンチャンズッポリ」となりピンフテンパイ。
 譜を見てもらうとわかる通り、誰ひとり田村のコクシを相手にしていません。
 というわけで井戸田摸打次第では小川チーテンは取れないということになり、井戸田ピンフ高目タンヤオ待ちテンパイ、小川タンヤオピンフ待ちテンパイでお互い一歩も引かずとなったでしょう。井戸田リーチまであります。そして近くにいたは荘家・田中のツモとなり、おそらく田中はツモで退却することでしょう。
 となると実戦では田村の引いたは小川のツモとなり、これは止まらない。2昇持ち小川からの役満出アガリとなっていたかも知れないところでした。小川助かったのかもしれません。てか、そもそもチーテン取らないのはヌルくないですか?
 田村、「ロン」の発声は極めて静かでした。8,000・16,000

田村(40.0)小川・井戸田(8.0)田中



  さて、ここからは八翔位戦独特の展開が始まります。小川以外の3者が「ニワカ連合軍」となり、協力してなんとか2昇持ちの小川をラスにしようとするのです。そして小川も当然それをわかった上で対応します。競輪を御存じの方なら似ているな、と感じる非常に面白い戦いとなるのです。


【東4局:ドラ
 5巡目に789サンショクイーシャンテンとなった西家田村がを切ると、これを北家田中がポンしてワンズホンイチイーシャンテン。直後に荘家井戸田にカンメンゼン役無テンパイとなります。その打牌をポンして田中のシャンポン待ちテンパイとなりました。直後井戸田、待ちには変化するもヤミテンを続行します。 田中はツモを「送りカン」しました。井戸田はシャンポンツモリサンアンコに待ち変えしました。
14巡目に田中がをツモアガって1,300・2,600。

田村(40.0)小川(1.3)井戸田(0.2)田中

【南1局:ドラ
 10巡目、西家・田中、メンゼン役無しテンパイです。
 12巡目、北家・井戸田、ドラを重ねてチートイツ待ちテンパイ。絶テンと思われましたが捨て牌にトイツカブリ4種あることが気にかかります。
 13巡目田中のツモ切りを小川ポンテンタンヤオタンキ待ち。

 
 直後田中ツモアガリ。300・600。田中の「ロン」の声に小川、「ポンテンかけなきゃ自分のツモ」のを想定して自手をキョロキョロ。田中のアガリが役無し手であったことを確認して心中複雑といった感じです。井戸田のチートイツドラ2もありますし、小川がポンしなかった場合どうなるかは不明です。

田村(40.0)田中(0.3)小川(1.0)井戸田

【南2局:ドラ
 9巡目井戸田ピンフ待ちテンパイ、すぐに田村からタンヤオのつくで出アガリとなりました。2,000。ここはリーチもありましたが。

田村(37.3)井戸田(0.7)田中(0.3)小川

【南3局その1:ドラ※※牌譜13※※
 4巡目、北家・田村テンパイ。

次巡ツモでシャンポンに待ち変え。小川からの出アガリを狙います。
 8巡目南家・井戸田チーテンタンヤオ待ち。
 10巡目荘家・田中高目ハネ満テンパイ。
テンパイ打牌を井戸田当然のように見逃し。
 11巡目田村、テンパイを外しました、と12巡目小川ツモ切り。田村、「やっちゃった」と感じたでしょうか。13巡目田中のツモ切りも井戸田見逃し、が、小川引っ掛かりません。手のウチのに手をかけることなく…ツモ切り!田中への12,000放銃。連合軍の作戦がうまく決まりました。

田村(26.0)田中(11.3)井戸田(13.0)小川

【南3局その2:ドラ
 17巡目南家・井戸田、2枚切れの字牌も打たずに小川の現物を打ちました。これが荘家・田中のピンフに放銃となります。1,800。

田村(24.2)田中(14.9)井戸田(11.2)小川

【南3局その2:ドラ
 南家・井戸田、ポン・ポン・チーでタンヤオドラ2テンパイです。外から見ていて手牌4枚まるわかり。田村、簡単に即差し込みました。4,000。

田村(20.2)田中(10.9)井戸田(15.2)小川

【南4局:ドラ
 オヤ・井戸田、配牌3メンツもメンツ中抜きから始めました。次巡「タラレバ」4メンツ目を引くので、アガリに向かっていればタンキ待ちからノベタンに変化してのツモアガリ600オールとなった可能性が濃厚です。ここは大連荘でのトップ逆転を狙うことで隙ができてしまうことを避け、2昇持ち小川をラスに封じ込めることに全力を挙げる方を選択したということです。他三者にギチギチに締め付けられた小川、これはまあどもならんといった感じで手になりませんでした。流局。


(◎田村/●小川)


◆◆◆ 5回戦 ◆◆◆
井戸田(△1)・田村(0)・田中(0)・小川(1昇)

【東1局:ドラ
 起家・井戸田の配牌にドラが2枚。ストレートに進め9巡目タンヤオのイーシャンテン。11巡目にピンフのみ待ちをテンパイした北家・小川が12巡目、20秒の長考の末退却を選択しました。次巡「タラレバ」のツモ。直後、南家・田村、ピンフ待ちテンパイ。17巡目、井戸田高目タンヤオ待ちテンパイ。残り1回のツモは気合い十分も「筋」の。流局。

全員原点

【東2局その1:ドラ
 オヤ・田村、9巡目にをアンコにしてシャンポン待ちテンパイ。次巡即ツモアガリとなりました。1,400オール。

田村(5.6)井戸田・田中・小川

【東2局その2:ドラ
 荘家・田村、中張牌11枚の好配牌、もツモはパッとせず、手が進みません。北家・井戸田、4巡目にポンしてイーシャンテン。南家・田中、6巡目にポンテンタンヤオドラ1待ちテンパイ。仕掛けを受けた田村は撤退。
11巡目、田中の待ちがになったところで井戸田がイーシャンテンのままを放銃。ちょっと「かかり過ぎ」な感じを受けました。2,000。

田村(3.6)田中(2.0)小川(2.0)井戸田

【東3局:ドラ
 9巡目南家小川、ドラ切りテンパイは取りませんでした。

12巡目に「タラレバ」のをツモり、ドラタンキテンパイとなります。直後に井戸田にテンパイが入りました。
最後まで攻めた小川、15巡目にで放銃。ラスオヤの焦りもあったでしょうか。4,000。

田村(3.6)井戸田・田中(6.0)小川

【東4局:ドラ
 8巡目北家・田中にメンゼンテンパイが入ります。

13巡目にツモでツモリサンアンコのシャンポンに待ち変えも次巡ドラを引いて退却しました。堅実ですね。それを含めて他者の引き具合をみた荘家小川は17巡目にタンヤオテンパイでドラを打ち出しました。が、最終ツモは「外れ」でした。流局です。

田村(3.6)井戸田・田中(6.0)小川

【南1局その1:ドラ
 荘家・井戸田、4巡目テンパイ即リーチ。

6,000点出アガリでもいいし、引いてからのリーチなら6,000オールまであります。というわけでヤミテンもあるんですがここは積極的に行きました。続いて6巡目に田村にタンヤオのテンパイが入りました。
井戸田の捨て牌にがあり、瞬間チャンス。が、7巡目にを掴む。安全牌も少なく、即決狙い続行ということでツモ切り放銃。12,000。井戸田ヤミテンなら田村はシャンポンにしたと思われます。つまりリーチが正解だった模様です。

井戸田(12.0)田中(6.0)小川(2.4)田村

【南1局その2:ドラ
 11巡目に南家・田村テンパイ。

しかしこれは純カラ。13巡目にを引いてカンにマチカエ。しかしこれも純カラ。田中、小川とを合わせるとオヤ・井戸田がタンヤオチーテン取るも次巡ドラを引いて即撤退。そのまま流局。

井戸田(12.0)田中(6.0)小川(2.4)田村

【南2局その1:ドラ
 オヤ・田村、イーシャンテンから4巡目にドラを重ねてカンを外しにかかる、と次巡モロ裏目。だがここで冷静にのトイツ落とし。8巡目にを引きもどすと小さく頷いて「リーチ」。次巡即ツモアガリ。4,000オール。

井戸田(4.4)田村(7.6)田中(6.0)小川

【南2局その2:ドラ
 オヤ・田村7巡目テンパイ。

12巡目ツモ、14巡目ツモアガリ。1,400オール。これはリーチ十分という選択肢も十分あっただけに田村にはヤミテンに後悔があったかもしれません。

田村(1.2)井戸田(12.0)田中(6.0)小川

【南2局その3:ドラ
 4巡目、ラス目西家・小川、メンゼン役無しテンパイが入りました。

直後に北家・井戸田、タンヤオドラ3カン待ちテンパイが入ります。そして小川、5巡目のツモが止まるわけはありませんでした。8,000。小川がカァッときて赤面するのを抑えようとしているかのような苦笑気味の表情を見せていたのが印象的です。

井戸田(6.8)田村(13.2)田中(14.0)小川

【南3局:ドラ
 6巡目、北家・田村ポンしてイーシャンテン。12巡目にもポンして待ちテンパイです。これに対して荘家田中はやや迷い気味の摸打に見えました。イーシャンテンで押していたわけですが、まさにそういう感じが出ていました。そして16巡目にピンフ待ちでテンパイ即リーチ。これは誰も相手せず流局となりました。

井戸田(6.8)田村(14.2)田中(13.0)小川:供託 1.0

【南4局その1:ドラ
 8巡目、ラス目のオヤ・小川、ピンフテンパイ

は十分ににテンパイ気配が出ていました。そのテンパイ打牌を北家・田中がポンして待ちテンパイ。1回は大丈夫な点差やと田村が最後まで前に出て小川に放銃となりました。1,800。

井戸田(8.6)田村(12.4)田中(10.2)小川:供託 1.0

【南4局その2:ドラ
 12巡目、西家・田村にドラ待ちチートイツテンパイが入ります。直後小川はピンフ待ちテンパイとなりました。これは両者とも引けず。流局です。


(◎井戸田/●小川)

 この5回戦までが第1日に行われました。一時は小川が2昇になるも終わってみると全員ゼロという結果。まだまだアツい戦いが続きます。

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小川 隆八翔位 自戦記(八翔位決定戦 12回戦)

 1日目、連勝連敗で意気消沈。2日目、最終戦でラスを喫するも辛うじて単独で決着権を保持。延長戦へ突入。3日目、初戦に好機が訪れるが、活かすことが出来ず。そして2回目の延長戦(第12回戦)を迎える。


No.1【東1局】
 5巡目、

ドラを活用すべくチートイツへの道も残すとともに田村のワンズ模様を考慮して、てきぱきとを処理する。これが好結果につながった。ドラが重なり、イーシャンテンになった途端にテンパイの入った田中からドラが打たれる。当然のポンテンに、を勝負。両面待ちに構える。
 次巡、引いてきたのは。思いっきり気落ちしつつも、ホンイチへの移行かつハネ満狙いを見てタンキ待ちの仮テンに変えると、直後に望外なアガリが待っていた。



No.2【東2局】
 攻撃態勢が整う前に続けてが打たれ、あっという間に完売御礼。ションパイのやドラが浮いている牌姿では危なかしくて攻めていけない。
 9巡目には、を打ってイーシャンテンに構えるのもあるが、刺激を与えないようにジャントウを外して自重する。
 次巡、感触のいいツモでサンショクが確定すると、アガリへの意欲が漲る。さらに次のツモには流れに棹をさすがごとく、自然にドラタンキのテンパイにとる。
 以降、流局歓迎とばかりに胸を張って悠々とツモ切っていると、アガリ牌が舞いおりてきた。



No.3【東3局】
 開局から連続しての満貫のツモアガリ。普段、お目にかかれない出来事に身震いする。これで引き続き決着権を確保できそうだ。
今局も好ツモに恵まれ、難なくテンパイしてアガる。



No.4【東4局】
 この大一番での大量点に緩みそうな頬を引き締め、さらなる追加点をもくろむ。が、一向に手が伸びない。他家も思うように手がまとまらず、流局。



No.5【南1局その1】
 配牌にファンパイがトイツ。早々に一枚目を打たれるが、鳴いてイーシャンテンにはとれない。上家の厳しい絞りと、他家からの反撃を恐れて、いつものお見送り。
 2巡目、先行きの危険度を考え、ドラ表示牌を打つ。すでに遅かった。オヤから仕掛けが入り、防戦を余儀なくされる。私のトップを阻止すべく、他家はお構いなく、自由に手を進める。
 相手の攻めを受けるとなると、山越しの狙い打ちに気を付けなければならない。東場は一方的に攻めていたこともあり、全く気にも留めていなかった。
 実際、田村がオヤの現物のドラタンキで待っていた。長引けば、手詰まりして苦境に陥ったかもしれない。



No.6【南1局その2】
 初巡にカンチャンが埋まっての2メンツ完成に気分良くしているところに、またもやオヤから仕掛けが入った。前局同様、しっかりと主導権を握られる。
 3フーロして15巡目にチンイチをテンパイ。如何せん、高すぎる。マンガンの12,000の出費は大きい。2人にはまだオヤ番が残っており、ここでオヤを押し上げるのかどうか、悩みそうな局面ではある。しかし、どこかで誰かがラスを引き受けざるを得なくなるだろう。



No.7【南2局その1】
 オヤが気持ちよく切り出してくるのを見て、警戒心を高める。予想通り、手が進んでいて、「リーチ」がもれなくやってきた。それに応えて井戸田、ためらうことなく、一発目にドラを放つ。ツモアガリを期待しての様子見をすることなく、打ってきた。この迷いなき覚悟に感服。
 イーファン余るハネ満の大物手にヒヤリとしつつ、バイ満ツモられずに済んだと、ひたすら前向きに思っていた。田中は、コクシムソウのイーシャンテンだったのね。くわばら、くわばら。



No.8【南2局その2】
 2着目との点差は6,000。一気に迫られてきたが、焦りは無かった。条件が懸かった八翔位戦では常に起こりえること。自分自身から転落していかないようにするだけ。
 終盤、他家がオヤに対して無筋を連打するもノーテンではアガれない。井戸田もオヤへ要牌を抜けず、協力は不発に終わる。

No.9【南3局その1】
 オヤの動向を注視し、9巡目には手仕舞いにかかると、そのオヤがリーチ。今度は、すぐには差し込みに行かず、北家からのリーチを待ち、即座にどちらの現物でもない牌を打っていく井戸田。これでまた1人浮上。深まりつつある連合軍の絆。チョモランマへの到達が遠ざかっていくようだ。



No.10【南3局その2】
 気のない配牌だったが、ドラが重なり、カンチャンのひとつが埋まり、進撃を開始する。他家のテンパイ気配がなさそうなので、イーシャンテンのくせに図々しく押し続ける。その甲斐あって他家を回らせ、1時間ぶりの追加点で13,500点差に。
 この局、私のアガリを阻む別の展開があったかもしれない。田村の9巡目、が打ちにくいと判断したのかそのままをツモ切りしているが、カンのテンパイにとり、リーチと攻めてみるのはどうだろうか。 点数的には届かないが、トップ目を締め付けるには十分かと思う。そして続いて井戸田がノーテンリーチ。オヤは自身のアガリがないと判断した時点で、ノーテンリーチ、あるいは田村に差し込みに行く。
 トップ目の私が開き直って、本譜通りに自由極まりなく打つことが出来れば、2本のリーチ棒がやぶへびとなってしまうが。



No.11【南4局その1】
 前局の手応えのあるアガリで大きく前進と感じていたのも束の間、いきなり「リーチ棒」が卓中央に供えられた。2着目が満貫ツモ圏内及びハネ満圏内へ突入するのも時間の問題となった。
 9巡目、その2着目の田村が延長への切符を握る。2フーロとドラ打ちをテンパイと判断した田中が的確にリーチ棒を献上して改札を通す。11,500点差となり、延長への条件が緩和され、窮地に追い込まれる。
 場面はいよいよ最高潮。二軒のリーチはノーテンで田村はチンイチと決めつける。そしてこっそりとチートイツのテンパイを組む。どちらも残りは同じ枚数。鳳凰に未来を託すと、即アガリを逃す。愕然とうなだれてをツモ切る。たが、まだ運が残っていたらしい。延長行きの列車が到着する前にツモ山には私のアガリ牌が先に待機していた。



No.12【南4局その2】
 2着目と20,300差に開き、ほぼ安全圏内に。リーチ棒が2本出てもハネ満ツモでもトップには足りない。ましてや前局の奇跡的なアガリに他家は相当な痛手を負ったはずである。この流れからして勝たねばならない。
 流局一直線に向かう。もう誰も追いつくことは出来ないだろう。それでも小心であるがゆえ、一応はハネ満直撃を用心し、現物を備蓄して終盤に取り崩していく。
 何も起こることなく、長く厳しい試練が終結した。

(文中敬称略)


第30期八翔位決定戦 成績表


11月2日〜4日(東京対局室)
選手名
10
11
12
終了
井戸田耕二 八翔位
△1
小川  隆 A級
2昇
田中  実 A級
±0
田村  洸 大阪
△1


第30期八翔位戦 システム

【出場資格】
・麻将連合推薦、オープン参加選手及び連盟所属選手
・ オープン参加選手は、昨年度のマージャン101における打荘数が24ある者から各支部内で選抜。
【1次予選】
・各卓4戦(1日)を戦う。
・規定回終了時のスコア上位2名を勝ち上がりとする。
・4回戦終了時に上位2名が確定しない場合は、これが確定するまで延長戦を実施する。
【2次予選】
・2次予選シードの連盟所属選手及び1次予選通過者により行う。
・各卓6戦(2日)を戦う。
・規定回終了時のスコア上位2名を勝ち上がりとする。
・6回戦終了時に上位2名が確定しない場合は、これが確定するまで延長戦を実施する。
【準決勝】
・2次予選通過者により行う。
・各卓6戦(2日)を戦う。
・6回戦終了時に単独で2昇以上の首位者が決定戦の出場資格を得る。
・6回戦終了時に単独で2昇以上の首位者が発生しなかった場合は延長戦を実施し、7回戦以降はその回の開始時の首位者のスコア+1昇に単独で到達する者が発生するまで延長戦を実施する。
・「初めて、4者同スコアで決着権がある状態」となった場合は、その一戦の終了時の単独首位では決着としない。
  ただし「再度、4者同スコアの状態」となった場合は、同戦終了時の単独首位で決着とする。
【決定戦】
・八翔位及び準決勝通過者により行う。
・10戦(1日4戦)を戦う。
・10回戦終了時に単独で3昇以上の首位者を優勝とする。
・10回戦終了時に単独で3昇以上の首位者が発生しなかった場合は延長戦を実施し、11回戦以降はその回の開始時の首位者のスコア+1昇に単独で到達する者が発生するまで延長戦を実施する。
・「初めて、4者同スコアで決着権がある状態」となった場合は、その一戦の終了時の単独首位では決着としない。
  ただし「再度、4者同スコアの状態」となった場合は、同戦終了時の単独首位で決着とする。