第２節自戦記（16回戦Ｂ卓：愛澤　圭次）

No.１【東１局】
　６巡目に亀井が仕掛けた時の手牌は、

　ここからをポン。私の手は、
　亀井に仕掛けられた上にドラ及びその周りも持っていかれ、オヤでちょっとは行こうかなという気持ちだったのにトーンは思い切りダウン。
　そんなところに12巡目、
となっているところに、西尾から。チーテンが取れるところだが、ここではまだ亀井の仕掛けについて判断し切れなかった。本線は当然ソーズの染め手だが、タンヤオも捨てきれないので打の危険性を考えて見送った。
　しかし、その直後に亀井が手出しで。これで染め手一本に絞り、にチーテンをかけたが、結果はご覧のとおり。
　まあ、次に同様の状況になっても最初のチーテンは取らないと思う。自力で引いてきたならどっちでもテンパイを取りますけどね。


No.２【東２局】
　さて、自分のマズい選択でオヤカブリ。20差だし、局数もあるのでツモのおうかがいを立てながら前に、という序盤。役牌は合わせて処理して５巡目に、
　ドラも浮いているのでチートイツかな、というところにの３枚目。その後はドラを合わせられればタンヤオへ、という程度の考え。
　来ていた様子のオヤ田中がなぜか手出しで。それを見て西尾が打。そして田中がポン。一気に場が動いた。
　そこにツモ。 　さすがにテンパイは取りません。でも、もし打として田中がカンしてくれたら、引けるのかな。その前のでやめちゃう気もするが。


No.３【東３局】
　のトイツをどうするか？　と考えていたらすぐに出た。仕掛けても12止まりだろうから見送り。
　が重なった時点では手がまとまってきた上にも処理できたので、叩いていっても良い感じだったが、西尾のそのは不穏すぎる。さすがに待ちは読めないが。


No.４【東４局】
　５巡目で、
　すんなりドラを引けるとも思えなかったので、チートイツとをポンしての点パネ（ツモって４・８でもラス抜けなので）狙いでドラ表示牌の打ち。すぐにが出たのでここはポン（でドラを食い流してましたが）。
　あっさりツモでテンパイになるが、まだ巡目も浅いのでホンイチに渡ることとした。２巡後にテンパイ。待ち変え候補を考えながらツモ切りをしていると、かなり美味しいツモ。
　すぐに引けてのラス抜けは自分でビックリ。


No.５【南１局】
　５巡目、
　メンツが決まらないときはこういう引き戻しのを残すタイプなんです。そしたらここに真っ先にメンツができた。ドラターツを外さないとなると、特に狙いたいわけではないがサンショクか。手が進めば出そうなだけに助かった感がいっぱい。


No.６【南２局】
　無傷でオヤが流れたのでちょっと前がかりにいきました。さて４巡目、
から、ドラの。その瞬間は西尾がポンテンとは思わなかった。
　田中のにポンテンをかけられるが見送り。仕掛けるとで放銃だった可能性が高いな。
　結局を西尾に食い流され、ドラメンツを作れたわけだが自力でのアガリは難しそうだ。
　田中もチンイチになりそうなところを13巡目のでストップ。


No.７【南３局】
　前局の我慢が実ったのか、田中からリーチ。その時点で、
　私も７８９のサンショクが見える手牌だったがドラも絡んでないので、ガンガン行く気はなかった。当然田中はトップめ亀井との104差を詰めにいくリーチだろうから打点はあるはず。通るだろう、で向かって放銃したら痛いどころではない。幸い安全牌もあったので、回りながらオリで仕方ない、という構えで字牌も抱え込んだ。


No.８【南４局その１】
　西尾との昇差を１つ詰められるのなら良いか、という気持ちで迎えた南４局。この手の伸び方は構想に入ってなかった。しかし、フリテンの上、高めを引いてもトップに届かない。引いたら切ってタンヤオへ移行するのかな、とのんきに考えていたところに西尾のアンカンからのアガリ。
　あとで聞いたら、亀井は私のテンパイ気配を察して私の現物の切りだったらしい。


No.９【南４局その２】
　トップめと32、２着めと22、４着めとは54差。トップになるには７・14か、というところに字牌込みの４トイツの配牌。
　３巡目にが重なったところでチートイツに絞りました。が重なってのテンパイ取りはが３枚切れになったので、迷いようも無い。の出方からはヤマにいる可能性は高いと判断したが、リーチに踏み切れるのか、というのがポイントとなった。ラスめのオヤ西尾は怖い。アガリ点数にもよるがリーチとくる可能性は高い。今のところツモ切りが続いているが、テンパイだとしたらあまり良くない待ちと考えられる。
　そこへアガリトップの田中がチー。捨て牌から、まずタンヤオだろう。となるとは持っていないか。さあリーチをかけるかどうか、と考えている時に引いてきたのはだった。

第42期順位戦Ａ級　第２節　星取表　(８月７・８日／東京）

選手名	開始前	９回戦	10回戦	11回戦	12回戦	13回戦	14回戦	15回戦	16回戦	終了時	順位
成岡　明彦	△２	A　●	B　◎	B　−	A　◎	B　●	A　◎	A　−	A　−	△１	5
愛澤　圭次	１昇	B　−	A　◎	A　◎	A　●	B　−	B　−	A　−	B　◎	３昇	2
亀井　敬史	△５	B　◎	B　●	B　−	A　−	A　−	B　−	B　−	B　−	△５	8
小川　　隆	４昇	A　−	A　●	A　−	A　−	A　−	A　−	B　−	A　−	３昇	3
藤森　弘希	△１	A　◎	B　−	A　●	B　●	B　◎	B　●	B　●	A　●	△４	7
古川　大樹	△２	B　●	B　−	A　−	B　−	B　−	A　−	A　◎	A　◎	△１	6
田中　　実	２昇	A　−	A　−	B　●	B　◎	A　●	A　●	B　◎	B　−	１昇	4
西尾　　剛	３昇	B　−	A　−	B　◎	B　−	A　◎	B　◎	A　●	B　●	４昇	1