第34期八翔位決定戦 戦前インタビュー

対局者アンケート

 八翔位決定戦を直前に控え、決定戦対局者4人にアンケートを行いました。お聞きした項目は以下のとおりです。
1.予選(1次・2次・準決勝)を振り返って一言
(菊池現八翔位には、八翔位になってのこの1年を振り返って)
2.決定戦の対戦相手三人の印象
3.決定戦に向けて意欲を一言
 各対局者の回答は以下のとおりです。


菊池八翔位
1.昨年の決定戦で、自分を101および決定戦のバランスに追い込みすぎたせいか、その後の101以外のマージャンの成績は散々たるものです(←言い訳)。特に、微妙に近いせいかクラシックの成績がヒドイですね。ようやく勘を取り戻しつつあるところで今年の決定戦を迎えます。

2.板川さんは最強位・WEST ONEの印象が強いです。攻守のバランスがとれた王道マージャンで、高打点を逃さずかつ捌きも非常にうまい印象があります。坂井さんは101のスペシャリストだと思います。101で言えば坂井さんの打ち方が王道であって欲しいと思いますし、今回のメンツの中では101および八翔位戦に一番造詣が深いのは坂井さんでしょう。平賀さんは、まぁ私が語るまでも無いでしょう(笑)。今回もたくさん暴れてくれると思います。

3.101以外のマージャン界で大活躍されている方々が決定戦に残ったことに意義を感じます。決める力は劣るでしょうが、決めさせない力で連携しながら粘り強く闘おうと思います。仮に私が負ける場合は、必然的に一番八翔位に相応しいと思った人に譲る形になっているでしょうが、(黒船の襲来により)”八翔位とは何か”自体が改めて問われる決定戦だとも思っています。一ファンとしてもとても楽しみです。


平賀選手(最高位戦日本プロ麻雀協会所属)
1.昨年の一次予選は、悪夢のような戦いでしたが、今年は上手く上位者同士のコンビネーションが出来て死のシフトからの4戦で終了することが出来ました。
 2次予選は、ヒラヒラ卓。3人がリードするギリギリの戦いでしたが紙一重で通過出来ました。
 準決勝は、1日目にリードするも2日目に捲られてマイナス、3日目に奇跡の3連勝で通過という劇的な展開。一人抜けの戦い方、諦めない気持ちなど、一番成長させていただいた対局でした。

2.菊池八翔位は、クレバーで丁寧。唯一のアマチュアですが、腕前意識の高さともにプロ級だと思います。まさか、パーティー後の打ち上げで挑戦すると言った言葉が実現するとは、自分でもビックリ。
 坂井選手は、101のお手本。選手として先輩、大学も先輩。初めて順位戦に参加させていただいた去年は、いろいろ学ばせていただき、対局後も質問したりして勉強させていただきました。今年は2人共に順位戦低迷してしまいましたが、お互いにその分八翔位戦にかける想いも強かったと思います。

 板川プロは、実績がある方で、元々いた団体をやめて自ら団体を作られた競技マージャンに対する想いの強さ、感服致します。特に最近の対局の充実振りは、関西にいらっしゃっても伝わってくるほど。ご本人とは最高位戦の發王戦で同卓したことと、その後の打ち上げでご一緒したことがあります。対局は流石、飲み会はさすが関西人でした。

3.どうもノンラス打法ならぬノンバー打法の平賀です。実力者に囲まれた決定戦となりましたが、いつもの自分の打ち方で思いっきりぶつかって行こうと思います。台風の目になるかも?順位戦や八翔位戦で学んだことをいかして戦えればと思います。
 応援よろしくお願いいたします!


坂井選手
1.まず、印象に残っているのは1次予選の初戦です。藤森選手のレポートにもありましたが、オーラスを迎えて3着目との点差が112とほぼ絶望的なラス目で、奇跡的に30・60をツモることが出来ました。

このアガリがなければ、今期のハ翔位戦はここで終わっていたかもしれません。

 後は準決勝ですが、本当に苦しい戦いでした。μ認定プロの藤原さんが初戦から2連勝で迎えた3戦目。南4局を迎えてその藤原さんがトップ目で△1の私はラス目。そのまま終わってしまうと、何と5昇差!という大ピンチだったのですが、何とかラスオヤで連荘して逆転でトップに。この半荘が反撃のターニングポイントになったと思います。規定の6回戦では、小川選手のレポートにもありましたが、東3局のオヤでアガったハネマンが大きかったですね。オヤを迎えた時点では藤原さんがダントツで、延長のためには私がトップを捲るしかない。
   
 山田選手の(ノーテン)リーチ後に仕掛けたのですが、何とかテンパイできたものの最後の1枚がなかなか出ない。内心では山田選手に対して『手牌に私のアガリ牌があったら一生恨む!』と毒付いてましたが、海の底から山田選手が持ってききたのがでした。このアガリは本当に嬉しかったですね。

2.まずは、板川さん。板川さんとはイン大阪以外でもWWの大会や道場、私設リーグ等、色々と戦う機会が多いのですが、いや本当に強い人です。強過ぎて困ります。今年は関西インビテーションやヴェストワンでも優勝していて絶好調なので要警戒ですね。
 続いて平賀選手ですが、これまた強い!RTDでも決勝に駒を進めてますし、順位戦で対戦した時も、大概はトップを取られてるイメージなんですよね、まずいな。
 最後に菊池八翔位ですが、昨年あのメンバーで勝ち切るぐらいですから、その強さは半端でないです。というより私、実は昨年の1次予選で菊池八翔位と対戦してまして(菊池ハ翔位4連勝)その強さは身に染みて覚えています。
こうして改めて考えると、3人とも本当に強い!書くのが嫌になるくらい(笑)

3.自身では2回目の決定戦ですが、前回は20年以上前でしかも旧システムでの話なので、あまり参考にならない気がして。超強敵ばかりですが『打牌で会話ができる』楽しみなメンバーが揃った思います。みなさんの胸を借りるつもりで全力で頑張ります。


板川プロ
1.どの予選も初戦トップスタートで入れたので気持ち的にはゆとりを持って対局できました。今回の参加の目的が小川さんと対戦できるところまでいきたいと思ってましたので2次予選で対戦でき、運良く勝てたことで決勝までいきたい気持ちが強くなりました。

2.菊池八翔位とは、面識はなく、先日の準決勝の2日目に観に来られてました。対局終了後、少しお話させていただきましたが、爽やかで礼儀正しい方の印象でした。マージャンについては対局経験がありませんのでコメントは差し控えます。
 平賀さんとは 何度か対戦経験はありますが闘志がみなぎってる印象です。勢いがついたら止めるのに苦労しそうです。
 坂井さんとは、日頃からマージャン101イン大阪や麻雀共同体WWの道場やイベントで対局しており、お互いに手の内を知り尽くした間柄です。手順が正確でミスの少ない打ち手で粘り強い印象です。

3.今回2次予選で小川さんと対戦し、坂井さんと勝ち上がった際、決勝まで勝ち上がってもう一度対戦しましょうと道場で約束しなんとか決定戦に進出できました。シビアで苦しい闘いが想定されますが最後まで食らいつきながら楽しみたいと思います。手に汗握る対局でギャラリーをワクワクさせたいです。
(了)


第34期八翔位戦 システム

【出場資格】
・麻将連合推薦、オープン参加選手及び連盟所属選手
・ オープン参加選手は、昨年度のマージャン101における打荘数が24ある者から各支部内で選抜。
【1次予選】
・各卓4戦(1日)を戦う。
・規定回終了時のスコア上位2名を勝ち上がりとする。
・4回戦終了時に上位2名が確定しない場合は、これが確定するまで延長戦を実施する。
【2次予選】
・2次予選シードの連盟所属選手及び1次予選通過者により行う。
・各卓6戦(2日)を戦う。
・規定回終了時のスコア上位2名を勝ち上がりとする。
・6回戦終了時に上位2名が確定しない場合は、これが確定するまで延長戦を実施する。
【準決勝】
・2次予選通過者により行う。
・各卓6戦(2日)を戦う。
・6回戦終了時に単独で2昇以上の首位者が決定戦の出場資格を得る。
・6回戦終了時に単独で2昇以上の首位者が発生しなかった場合は延長戦を実施し、7回戦以降はその回の開始時の首位者のスコア+1昇に単独で到達する者が発生するまで延長戦を実施する。
・「初めて、4者同スコアで決着権がある状態」となった場合は、その一戦の終了時の単独首位では決着としない。
  ただし「再度、4者同スコアの状態」となった場合は、同戦終了時の単独首位で決着とする。
【決定戦】
・八翔位及び準決勝通過者により行う。
・10戦(1日4戦)を戦う。
・10回戦終了時に単独で3昇以上の首位者を優勝とする。
・10回戦終了時に単独で3昇以上の首位者が発生しなかった場合は延長戦を実施し、11回戦以降はその回の開始時の首位者のスコア+1昇に単独で到達する者が発生するまで延長戦を実施する。
・「初めて、4者同スコアで決着権がある状態」となった場合は、その一戦の終了時の単独首位では決着としない。
  ただし「再度、4者同スコアの状態」となった場合は、同戦終了時の単独首位で決着とする。