
第37期八翔位戦 卓別リポート
1次予選 | 2次予選 | 準決勝 | 出場選手 | システム準決勝:6戦制/各卓2昇以上の単独首位者勝ち上がり
A卓 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
終了 |
|
愛澤 圭次 | A級 | − | ● | − | ● | ● | ◎ | − | △2 |
古川 大樹 | A級 | ◎ | − | ◎ | − | − | − | − | 2昇 |
田中 実 | B級 | ● | ◎ | ● | − | − | ● | ● | △3 |
山内 啓介 | B級 | − | − | − | ◎ | ◎ | − | ◎ | 3昇 |
「古川2・山内0・田中△1・愛澤△2」で迎えた4回戦の南4局並びは「田中68→古川12→山内28→愛澤」で、山内はラス目愛澤との点差が08になるにも関わらず5巡目この形でリーチとした。

















【5回戦(田中△1・愛澤△2・山内1昇・古川2昇)】
開局早々、古川が田中からタンピン(20)をアガるが、次局古川は愛澤にメンゼンタンヤオ(24)を打ち上げる。なかなか忙しい展開になりそうだ。
流局を挟んだ東3局、愛澤は




南1局は流局し、南2局6巡目に古川にテンパイが入る。



















これに対し田中が対抗し9巡目に追いかけた。















これで古川は山内に110差をつけたトップ目になった。「古川3昇・山内1昇」で6回戦となると、「◎山内/●古川」以外決着してしまう。山内はもちろん大逆転を目論む田中、愛澤にとってもピンチである。
そんな状況下のオヤ山内の配牌は、
































山内がツモれなかったことにより山内のリードは僅か10である。古川はアガればOKでその2に5巡目にテンパイが入りリーチ。




















南4局、古川の手牌はチューチャン牌であふれるがその連携は悪く、山内が首の皮1枚でトップを守った。
【6回戦(古川2昇・田中△1・愛澤△3・山内2昇)】
田中・愛澤は、相方をラスにしなければトップを取れない。今までの展開では古川、山内の壮烈な叩き合いになりそうだ。
出だしは古川の
















東2局も、愛澤以外の3人が仕掛け、ここは山内が制した(田中→12+供託10)。場は激しいがアガリが安い。田中・愛澤にもチャンスはありそうだ。
東3局愛澤はアガリに制限の掛からないようタンピンサンショクイーシャンテンから鳴き、山内からアガった(30)。
その2も愛澤は仕掛ける。


































その後は流局が続き、南場のオヤで愛澤がリンシャンパイでツモアガって、40オールを決めた。
















その2は、古川20(←田中)があり南4局を迎え、愛澤198→古川60→山内94→田中。4人とも延長戦を迎えるつもりだったろう、オヤ山内を含めて。そして終局すべく愛澤(



































その2も

















【7回戦(愛澤△2・山内2昇・田中△2・古川2昇)】
条件が変わり田中・愛澤は自由にトップが取れるようになった。5連勝すれば決定戦である。まぁそんなことはないにしても制限がないのは楽だ。
起家愛澤の配牌には、ドラの






















その2は、愛澤が3巡目にチートイツのテンパイを入れるが、田中が7巡目にリーチを入れ一発でツモアガった(10・20)。これで古川、山内は前に出るとき少しラスの心配をしなくてはいけない。
そんなオヤを迎えた山内は、3巡目に2枚目の





















その2も、山内に好配牌が入り3巡目にはこうなった。




























その3は山内にドラ3の配牌が入るもその他が整わず田中の4巡目リーチにオヤを流された(13・26)。とは言え、充分なオヤ番であったろう。
東3局は田中が



















東4局は、もう一人決着権を持つオヤ古川が仕掛けるが流局し、南1局は山内がイーペイコーを愛澤から仕留め場を進めた(16)。これで、山内・愛澤の点差は149となる。
南2局、愛澤は前巡最低で80を見据えツモってきた

















だがオヤ山内には8巡目に、

















その古川は、その2で6巡目に打牌を曲げた。

















南3局は、とりあえずアガリを優先する田中が、オヤ5巡目にリーチとすると、


































南4局、追う古川の配牌が、












































が、14巡目田中が放った




山内30年目にして初の決定戦進出。おめでとう。
B卓 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
終了 |
|
小川 隆 | A級 | ◎ | ◎ | ● | ◎ | − | ◎ | 3昇 |
寺西謙多郎 | 東京 | ● | − | ◎ | − | ● | ● | △2 |
平山 友厚 | 東京 | − | ● | − | ● | ◎ | − | △1 |
山舗 徹 | 大阪 | − | − | − | − | − | − | ±0 |
小川の調子が良い。2連勝後の3回戦こそ南4局に2着目山舗とラス目ラスオヤ平山の挟撃を受け、山舗の先切りの筋で平山の現物
を抜き山舗への放銃となりラスになるが、4回戦では、

















【5回戦(平山△2・山舗0・寺西0・小川2昇)】
小川がトップを取ればコールドゲームである。その小川は東1局2巡目にして、

















ということで東2局オヤ山舗が10巡目リーチとした。
















これに対抗したのが寺西でタンピンサンショクのイーシャンテンとしていたが山舗の宣言牌














東3局は次は私の番ですと平山が小川の第1打から鳴いた。


































東4局はラス目小川にテンパイが13巡目に入るがピンフのみではリーチに至らず流局し、南1局はオヤ平山の仕掛けに三者受けに回り流局、更には南2局も山舗に手が入るが(9巡目打

















南3局小川にチャンス手が入り、3巡目にして、































南4局は40(寺西は32)を小川から直撃できるかという勝負となったが、3者目論みの手とならない中、平山が12の仕掛けで己のトップを確定させた。
【6回戦(小川2昇・平山△1・寺西△1・山舗0)】
小川がラスを引かなければ決着である。そのためには小川のオヤ番での高いツモアガリが望まれる。という言うことで早速平山がリーチ棒を投げた。
















そんな状況であったが平山が入れたピンフのテンパイに寺西の国士模様を恐れた小川が放銃する(18+供託10)。連合軍の安堵である。その2も平山は遅いテンパイであったがこれをツモリあげ加点を果たした(8オール)。
1人がチョーマを集め残り2人に配給する。これも一つの作戦だがそれには少し手が安い。そんな間隙を縫うように小川が、

















東3局、ドラが


































緊急事態である。東4局オヤの山舗がテンパイを入れるも流局、南1局は寺西が仕掛けテンパイを入れる。















が、それだけではなかった。なんと次局も平山はリーチ棒を投げた。それもノーテンで。そう、平山は寺西、山舗の小川からの直撃条件を緩和したいのだ。だが、そんなにうまくいくのだろうか。
南3局、オヤ寺西が攻める。
















南4局12巡目、山舗が、















































17巡目寺西はあたり易そうな



















「ロン(7・14)!」完勝でしょう!
C卓 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
終了 |
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坂井 準司 | A級 | − | − | − | ● | ● | − | △2 |
板川 和俊 | B級 | ◎ | − | − | ◎ | − | ◎ | 3昇 |
保里 瑛子 | 推薦 | ● | − | ● | − | − | − | △2 |
牧野 卓人 | 東京 | − | ◎ | ◎ | − | ◎ | ● | 2昇 |
初戦はトップを飾るも続く2回戦、3回戦を牧野に連勝された板川は4回戦南4局をトップ目保里まで128差、ラス目坂井まで84差で迎えた。その1は坂井に6オールを引かれるがその2に大物手が入った。
















【5回戦(牧野2・保里△2・板川2・坂井△1)】
本半荘もオヤ・牧野の仕掛けから始まったが、上家・坂井の絞りによって流局となった。
東2局も、牧野は3巡目の





























東3局も牧野の仕掛けは止まらない。なんとここから仕掛けた。

















そんな牧野に次局は11巡目にメンゼンでテンパイが入った。
































南1局、牧野が残したリーチ棒が焦点となるが、これを目指して板川がカン





















これに対し板川は冷静に「ロン」(40+供託10)。
















南2局、牧野に早いイーシャンテンが入るが漸く


































これで南4局を迎えて、牧野40→板川14→保里36→坂井。最初にテンパイしたのは保里で、















これに板川が追いつく。12巡目にリーチとした。















【6回戦(牧野3・保里△2・坂井△2・板川2)】
延長条件は「●牧野/−板川」、或いは「◎板川/−牧野」のみである。
この半荘も4巡目の牧野の仕掛けから始まる。























































東2局は12巡目に牧野はドラを重ねてテンパイを入れるがマチ選択で切り捨てた

その2は板川が3・6をツモリ同点トップ目に並ぶと、東3局はバックでお出かけした。

















流局で迎えた南1局、牧野に8巡目テンパイが入る。

































南3局6巡目、板川はここから仕掛けた。























牧野は板川までマンツモ圏内にまだ踏みとどまる90差であるからまだ分からないと思っていたが、板川の南4局その1の配牌は、


















そんな牧野はやはり動いた。3巡目、



















流局。板川は



2次予選:6戦制/各卓上位2名勝ち上がり
A卓 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
終了 |
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成岡 明彦 | A級 | ● | − | − | ◎ | − | ● | △1 |
田中 実 | B級 | − | ◎ | ◎ | − | ◎ | − | 3昇 |
奥田 直裕 | 東京 | ◎ | ● | ● | ● | − | − | △2 |
平山 友厚 | 東京 | − | − | − | − | ● | ◎ | ±0 |
初日を終え「田中2昇・平山0昇・成岡0昇・奥田△2」となっていた。ただし初日の最終戦4回戦の終盤は大嵐であったようだ。ラス前を迎えて、平山114→成岡76→田中02→奥田でこのまま終われば「田中2昇・平山1昇・成岡△1・奥田△2」となる。しかし田中の足元を少しほじくれば「田中・平山1昇、成岡・奥田△1」でまだまだ分からない。ここで田中は、あっさりと(ツイッター表現)20・40をものにしたそうだ。これで田中はラスの心配がほとんどなくなった。続く南4局成岡渾身のリーチ(ツイッター)を打つ。ラス親奥田は真っ直ぐにアガリに行くが18巡目に已む無く刺しに行く。ん!リーチで120?じゃツモ直でいいのではないか。本当にそんな手が入っているのか。奥田のに倒される成岡の手牌。


















【5回戦 平山0・奥田△2・成岡0・田中2】
東1局は、ドラが





















その2は奥田ペースの展開を嫌ったのか平山が8巡目にチーテンを入れる。




















東3局は、7巡目に























南1局は牌譜がないのが惜しまれる。全員1段目に好形のイーシャンテンを入れる。アガったのは最初にテンパイした成岡で田中から出アガった(16)。















南2局は未だ僅差でトップ目を守る平山(平山04→成岡18→奥田16→田中)がチャンタ模様で仕掛けた。



















南3局はラス目まで柴差となった奥田が仕掛ける。6巡目成岡から





















南4局を迎えて平山16→成岡14→奥田26→田中と奥田の一息入れるアガリである。その南4局で平山が田中に



































その2は奥田、平山が鳴いて手を進めるがロン牌に巡り合うことはなかった。
4回戦の差し込みによるトップ落ち、そしてこの5回戦の自らの放銃によるトップ目からラス目への転落。平山の心境はいかなるものか。また、自らの望む並び作れない奥田の心持は。
【6回戦 奥田△2・成岡0・平山△1・田中3】
この半荘も奥田が主導権を握るべく東1局からタンヤオ含みで動く(チー)が3者に受けられ、ツモも効かず流局した。
次局は平山が押しを見せる。13巡目と遅いがリーチとする。





































リーチ棒が残った東3局には成岡が4巡目にテンパイする。






































なかなか決め手が出ない中、東4局は奥田が6巡目にリーチとする。
































南入し、その奥田は3者に動かれないためかタンヤオ仕掛を見せるがドラの

奥田にとって肝となる成岡がオヤの南2局、奥田は3巡目の成岡の















































続く南3局も田中が平山との仕掛け合戦を制し3・6をツモリアガった。
奥田31→田中17→成岡13→平山で迎えた南4局、このまま終われば田中・成岡の勝ち上がりである。平山が13をかわせば延長である。
その平山の配牌、















一方成岡から16以上を直取りし延長するしか望みのない奥田は、5巡目に

















その中、平山が声を上げた。「リーチ」(8巡目)。


















この後の飲み会では更に大きな声が響いたことだろう。
B卓 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
終了 |
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松井 秀成 | A級 | ● | ● | − | ● | ◎ | − | △2 |
山内 啓介 | B級 | − | ◎ | ● | ◎ | ● | ◎ | 1昇 |
佐藤やすし | 東京 | − | − | ◎ | − | − | ● | ±0 |
山舗 徹 | 大阪 | ◎ | − | − | − | − | − | 1昇 |
【5回戦 山舗1・佐藤1・山内1・松井△3】
松井にとってはなんとも辛い展開となってしまった。ただ、5回戦は自由にトップが取れる。それだけが救いなのだろう。というわけで真っ直ぐに攻めるつもりなのだろうが佐藤の押しに悩まされる。東1局は佐藤ノーテンからののドラ()切りに松井は受けるしかなく、東2局は第1打の
を鳴かれてしまう。





















佐藤の攻めが止まらない。東3局も仕掛ける。4巡目、




















東4局、オヤ・松井が第1打を河に置き少し良さげな配牌に気を取り直していると南家の山舗は第1打を横に曲げた。


















そんな松井にもチャンスがやってきた。南1局5巡目、

















続く南2局も松井に手が入った。7巡目、





















ということで次局は最初に仕掛けたのは松井だが、オヤ・山内以外の3人の激しい叩き合いになった。
松井が、











































南4局、佐藤は松井まで70でまだチャンスがある。ということで山内が終わらせるべくしかけると松井に要牌が入って40オールを決めた。

















【6回戦 山内0・松井△2・山舗1・佐藤1】
松井のトップ条件は山舗か佐藤のラスである。東1局、山舗にお化け手が入る。5巡目、






































次局は佐藤が1巡目ポン、3巡目チー、8巡目ポンと激しく仕掛ける。















東3局も、佐藤は仕掛け、終盤テンパイを入れるが流局する。















攻め続ける佐藤に次局落とし穴がやってくる。10巡目佐藤はテンパイを取ってしまう。
































南入しオヤを迎える山内にとっては嬉しい展開である。延長もよし、万が一の逆転トップもまた美味しいである。その山内に4巡目リーチが入る。
















まだわからない。山内77→山舗20→松井115→佐藤である。が、山内は松井から18を加点すると、山舗も早く決着したいと16を佐藤から上がり場を進める。残り2局で松井は133を捲くれるのだろうか。
オヤ・松井の南2局12巡目。松井は、



































2局で153。松井に課せられたハードルの高さである。このハードルを越えるべく松井は8巡目にリーチとする。


















その陰で佐藤が一発逆転を狙っていた。11巡目に、















もう点差的には松井は自らに期待できない。後は佐藤の爆発を待つのみである。その松井の期待を裏切るべく山内が動いた。5巡目、


















C卓 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
終了 |
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坂井 準司 | A級 | ◎ | − | − | − | ◎ | − | − | 2昇 |
古川 大樹 | A級 | − | ● | ◎ | − | − | − | − | ±0 |
忍田 幸夫 | 推薦 | − | ◎ | ● | ● | − | ● | ◎ | △1 |
並川 貞行 | 東京 | ● | − | − | ◎ | ● | ◎ | ● | △1 |
忍田にとって不本意な初日であったろう。特に4回戦はオヤで11巡目にチートイツをテンパイし地獄待ちのでリーチとしたが、
は王牌でその後のツモにドラが2枚あったのである。このリーチ棒は南場まで残り、東2局の並川のリーチ棒と合わせ6オールで回収する。しかしその2で並川にドラタンキリーチをツモられると南2局にはオヤ・坂井のソウズホンイチ仕掛け(
、
ポン)の陰で手を進める並川に
で痛恨の放銃をしてしまう。

















さて、忍田の巻き返しがみられるのだろうか。
【5回戦(坂井1昇・古川0・忍田△1・並川0)】
この半荘も並川の仕掛けから始まる。




















南1局に忍田が絶妙な手順を見せる。4巡目、



























結局この半荘は並川の5・10はあったもののこのまま終了した。
【6回戦(並川△1・忍田△1・坂井2昇・古川0)】
この半荘も並川のリーチで始まった。







































その古川に南1局にピンフドラ2の手が入りこれをリーチの上しっかりツモリアガった(20・40)。このため忍田はラス目を押し付けられた(並川24→坂井04→古川16→忍田)。
南2局の忍田はオヤ番でイーシャンテンとなったところで並川にピンフをツモられ(4・8)、更に3着目古川までの20を追う次局は13巡目に、






























【7回戦(坂井2昇・並川0・忍田△2・古川0)】
忍田にとって望みをつなぐためには自らのトップと坂井のラスしかない。しかし7回戦も並川のリーチから始まった。6巡目、

































そんなことは分からない忍田は次局7巡目



















忍田は続くオヤ番でも攻めを見せた。1巡目

































次局は並川がドラの

南入しても忍田は動く。何はともあれ坂井に来て欲しくないのだろう。これがうまくいったのか、忍田は古川に
















が並川にテンパイが入らない。南2局は15巡目に至ってリャンシャンテンで、南3局は2巡目













































この局、忍田は再びチーを入れハイテイを並川に回すが、テンパっていない並川には空しいツモが1回増えただけであった。
D卓 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
終了 |
|
愛澤 圭次 | A級 | ● | ◎ | − | − | − | ◎ | 1昇 |
板川 和俊 | B級 | ◎ | − | ◎ | ◎ | ◎ | − | 4昇 |
稲毛千佳子 | 推薦 | − | − | ● | ● | ● | ● | △4 |
村田 光陽 | 東京 | − | ● | − | − | − | − | △1 |
スコアを見れば板川がツイていたことは分かるだろう。その割を食ったのは村田であろうか。1回戦板川の10オール2発の先行をタンヤオドラ3で交わすも(放銃愛澤)南4局12差の板川に3・6で再逆転される。「出アガリにしてくれよ〜」と言いたかったことだろう。2回戦はドラで愛澤に64を献上する等、納得の放銃もあったが見どころは作った。南4局102差を捲くるべくドラ待ちチートイツをリーチする板川に国士無双のテンパイで追いかけリーチを打ったのだ。如何せんロン牌はヤマになかったが(流局)。
そして3回戦、南4局を迎えて愛澤43→板川49→村田05→稲毛。ラスオヤの板川がピンズホンイチ模様で仕掛けると05を追う稲毛は、





















































4回戦は板川が力でおしきった。
【5回戦(愛澤0・村田△1・板川3昇・稲毛△2)】
東2局5巡目、愛澤がポンテンを入れる。

















これに村田はこっそり追いつきヤミテンとした。















オヤ・板川は6巡目に、

































【6回戦(愛澤0・村田△1・板川4昇・稲毛△3)】
稲毛のトップは愛澤のラスが必須となる。そんな稲毛の17巡目のツモアガリから始まった(4・8)。

















瞬間のラス目となった愛澤だが、流局を挟んだ東3局にトップ目まで抜ける。といいても高め安めの差が大きく満足するものではないだろう(5・10)。


































南1局は村田までの78を追いかける愛澤が6巡目に軽い仕掛けを見せた。


































南2局の愛澤のテンパイは、















南4局を迎えてその差は45であるが、これを捲くれなくても愛澤は負けるわけではない。村田は捲くられれば終了である。そんな愛澤の配牌は、

























今日も村田にはツキがなかったのか・・・・。
おまけ:この13・26で稲毛のオヤカブリで板川はラス抜け。
E卓 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
終了 |
|
五十嵐 毅 | 前八 | − | ● | − | − | ◎ | ● | △1 |
藤森 弘希 | A級 | − | − | ◎ | ● | ● | − | △1 |
寺西謙多郎 | 東京 | ● | ◎ | − | ◎ | − | − | 1昇 |
牧野 卓人 | 東京 | ◎ | − | ● | − | − | ◎ | 1昇 |
【5回戦(牧野0・寺西1昇・五十嵐△1・藤森0)】
開局早々に牧野が仕掛ける。2巡目、

































次局も7巡目にドラメンツをチーしテンパイを入れた。2度受けのドラ表だけにチーしたのだろう。






























牧野は次局もラス目ゆえとリーチで攻めるが流局する。

















東4局もこの形からポン。


































そんな牧野に逸機が出る。南1局オヤの10巡目、





















次局は流局するが南3局はラス目牧野と3着目藤森の真っ向勝負となった。最初に仕掛けたのは牧野。打1打にドラの




































南4局はラスオヤ藤森の逆襲を避けるべく寺西、牧野(


















【6回戦(寺西1昇・藤森△1・五十嵐0・牧野0)】
この半荘も牧野の仕掛けから始まった。がこれが対面藤森からのポンで次巡の牧野のツモ牌が藤森に移動した。
























































次局五十嵐の15巡目、































その寺西はその2で連合軍に第2弾を浴びせた。


















ここで五十嵐から提案があった。卓上に乗せるチョーマを浮き点から2万点を超える分にしないかと。下3人の差を明確にするためである。立会人の下、4者の了解が取れ、4人の卓上にはそれぞれチョーマが置かれた(寺西37、藤森30、五十嵐34、牧野299)。
南1局藤森が最低限の仕事をした。ドラが
















次局も牧野は6巡目オタ風に動いた。




























南3局、取り敢えず連荘を狙う五十嵐に牧野があざ笑うかのように7巡目にリーチ棒を投げた。五十嵐は、
































残り1局。藤森は52を五十嵐は28を(70符を無視すれば)を寺西から直撃しなければならない。そんな二人の8巡目は、
藤森が、




























F卓 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
終了 |
|
亀井 敬史 | 名翔位 | ● | − | − | ◎ | ● | − | △1 |
小川 隆 | A級 | − | ● | ◎ | − | ◎ | ● | ±0 |
保里 瑛子 | 推薦 | ◎ | − | − | − | − | ◎ | 2昇 |
岩沢 和利 | 東京 | − | ◎ | ● | ● | − | − | △1 |
【5回戦(小川0・岩沢△1・保里1昇・亀井0)】
マイナスを背負う岩沢だが、開局6巡目から、彼らしく仕掛けてきた。















次局は保里のタンヤオドラ2の遠い仕掛けに岩沢が

東3局小川の7巡目の迷いどころ。特に材料はない。



















この後南3局まで流局するのだが、ラス目保里にはテンパイが入るのだが点数が足りず、前に出にくい状況であった。
南4局、オヤ亀井に7巡目チャンス手が入る。



































【6回戦(小川1昇・保里1昇・岩沢△1・亀井△1)】
東1局、小川の10巡目、


















亀井、岩沢は自らのトップと小川、保里のいずれかのラスが必須である。それが岩沢→小川の放銃から始まった。それでも24は傷が浅い。まだまだ並びは狙えると亀井が潜航した。その2の9巡目、






















東2局、遠い仕掛けをしない西家亀井だが供託を守るためか8巡目に面白い仕掛けを入れた。





























東3局は小川、保里が先手を取り保里が供託込みのナキタンをアガった(3・6)。
それでも虎視眈々と標的とのトップラスを見据えた亀井、岩沢の連合軍に入ったテンパイは岩沢の、
















東場が終わり、保里01→小川16→岩沢25→亀井。アガリが安くまだまだ分からない。
南1局は保里の一人テンパイ(ピンフドラ2、高目イーペーコー)で流局し、次局オヤ保里は7巡目にドラ、ファン牌のないこの形で仕掛けた。

















亀井の仕掛けを受けたその2の11巡目にリーチ。


















ほぼ終戦と思ってみていたのだが、ここから混戦になるのだからマージャン―八翔位戦は分からない。
まず、その3で亀井が20・40で2着目に上がり小川を捉え2着目に上がる。

















南3局はオヤ岩沢の9巡目が、














































































残り1局。岩沢の配牌は、













































一方岩沢に

















1次予選:4戦制/各卓上位2名勝ち上がり
A卓 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
終了 |
|
平井 淳 | B級 | − | − | − | ◎ | ● | ◎ | ● | ● | △1 |
稲毛千佳子 | 推薦 | ● | ◎ | − | − | ◎ | ● | ◎ | ◎ | 2昇 |
井上 祐希 | 東京 | − | ● | ◎ | ● | − | − | − | − | △1 |
牧野 卓人 | 東京 | ◎ | − | ● | − | − | − | − | − | ±0 |
【1回戦 稲毛・平井・井上・牧野(座順・以下同)】
先行きを不安にさせる1回戦であった。配牌に恵まれ稲毛から2役ホンイチ80をゲットするも、後はチョーマが削られるだけ。稲毛の20・40に始まり牧野→井上の60を除きツモアガリが6回出た。ただ稲毛のアガリは上記の東2局私がオヤでのタンヤオサンショクだけでなんとか15差でラス逃れをすることができた。なお、リーチは牧野が3回、井上が2回でアガリは牧野に2回にツモアガリでいずれも一発ツモでありました。
【2回戦 牧野1昇・井上0・稲毛△1・平井0】
暗澹たる気持ちで2回戦を迎えると、稲毛の5・10でオヤカブリの牧野に12を献上しラス目になってしまう。更に稲毛が40オールで突き抜けると残された3人でラスの押し付け合いとなるが再度牧野に

【3回戦 平井0・井上△1・稲毛0・牧野1昇】
青息吐息で3回戦となるが、東家井上に18、120と奪取されてしまう。いや、単に私のヌルさ故ですが。まぁ井上のトップはしゃーないと身を低くする覚悟を決めていると東4局に僥倖の配牌に恵まれ、2巡目には






















【4回戦 平井0・稲毛0・井上0・牧野0】
開局早々の5巡目でこの形となった。




















この後井上のリーチのみの手に牧野が2連続でダイブするも、井上からタンピンドラ1を召し取り漸く片目を開けた。
【5回戦 井上△1・稲毛0・平井1昇・牧野0】
東1局に7・14をツモアガる。4回戦から続く好調に気をよくしたのか東2局に余り出掛けるつもりがないところからピンフドラ2のイーシャンテンになった。配牌からある




















【6回戦 平井0・井上△1・稲毛1昇・牧野0】
ピンフがはっきり見える配牌をもらう。第1打は








流局を挟んだ東3局は、























その後は、井上、牧野が各々ノベタンリーチを引きあがるが、10オールと13・26でかろうじてトップめを守りオーラスを

1日目を終えて、「平井1昇・稲毛・牧野0・井上△1」。
よーリーチアガりますな。こいつら。結局牧野が9打数4安打、ツモ4回。井上が7打数4安打でツモ2回。私はラス目の苦しいリーチが2打数0安打。稲毛はリーチって何ですかの0打数。
たまたま1昇は持ってますが勝てる気はしませんな。8月15日は4回くらいは打ちましょうよ。
【7回戦 牧野0・平井1昇・井上△1・稲毛0】
1・0・0・△1。随分有利なポジションのはずである。が勝てる気がしなかった。その気分でもらった配牌にドラの





次局はラス目牧野が仕掛けると、こちらもW

続く東3局は、


























溜息をつく間もなく、次局牧野が仕掛けるとオヤ・稲毛がしれっとドラをツモ切る。 えっと思って店仕舞いをするも稲毛は、

















その2では7巡目に井上が不満そうにツモ牌を手許に見せてロンとのたまう。
















南1局がこの半荘最初の流局となり、このまま大人しく進行をすることを願うも、南2局の私のオヤ番では、牧野はひいひい言いながら終盤にドラ2枚使いのピンフをツモ。とうとうラス目である。リーチをかけられなかっただけでも喜ぶべきなのだろうか。
南3局、捨牌が2段目に入ったところで、
















流局すればいいだけのオーラスであるが、当然のように牧野がファン牌を仕掛ける。 稲毛37→牧野114→平井01→井上でノミ手から40まで牧野の可能性は色々。それでも私からすれば即敗退がないだけにある意味気楽である。稲毛のほうが苦しいであろう。井上はひたすらアガリを目指すだけである。
その中、後3巡の場面で牧野が少考を入れ井上の無筋を切ってきた。おいおいおい。これはそういうことですか。だが差し込めない。残るは井上のハイテイツモ牌のみ。それはそれは場に6枚切れている



【8回戦 稲毛1昇・牧野0・井上△1・平井0】
8回戦は牧野から井上へのドラ入りチートイツの放銃から始まった。これは井上の打


東2局の流局を挟み東3局は再び牧野から井上へのピンフ12の移動となった。気分は既に9回戦待機であった。
しかし、南1局に不穏な展開となる。ラス目牧野の早いリーチにイーシャンテンの井上が押すと安全牌を合わせていた稲毛が手牌を倒した。ピンフイーペーコーの高めで、30。稲毛がトップを取ると決着もあり得る。ゆっくりしていられない。
その2は早々に


















次局の南2局はオヤ・牧野がリーチ。そして当然のように一発ツモ。ドラが1つあって20オール。これで平井・牧野はたったの06差である。
その2は牧野がソウズっぽい河になっていたが、仕掛けた井上の

















その3、は再び牧野の仕掛けに井上が3段目でトップ目落ちリーチを宣言した。これには3人とも声を上げた。局後井上は逆にこのことにビックリしたとのこと。井上は




南4局をオヤで迎えるが配牌を見て気持ちは9回戦へ。牧野、井上が仕掛けるがどう流局させるかだけである。が終局は突然来た。7巡目の井上の


















B卓 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
終了 |
|
岩沢 和利 | 東京 | − | ◎ | − | ◎ | ◎ | 3昇 |
関根 秀介 | 東京 | ◎ | − | − | ● | ● | △1 |
中村 浩三 | 東京 | − | ● | ● | − | − | △2 |
村田 光陽 | 東京 | ● | − | ◎ | − | − | ±0 |
組み合わせはすでに決まっていたので対戦相手を見てみると、中村さん、関根さん、村田さん。みんな決定戦に進んだことのある方ばかり。あ、僕も決定戦に行ったことあります!欠員補充だからというわけではないがいつもに比べてフラットな感じで当日を迎えた(以下敬称略)。
【1回戦】
東1局は中村→村田12といった静かな立ち上がりだったが次局に大きく動いた。



















ここで「あ、これでラスはないけどトップもないな」と思った。
その後は中村が関根を追うがそのまま。
僕はあまり何もできず。南4局にカン

【2回戦 中村0・関根1・岩沢0・村田△1】
開始から約2時間、ようやく僕にも「ロン」の発声ができました!ツモ、イッツー、ドラ1の20・40です!
やっとアガれたー!と喜んでいたのですが、後から村田大三元テンパイと聞いてビックリしてました。
その後もアガりを重ねて地固め。
最終局、アガればラス抜けの中村がこんなポンテン。














【3回戦 岩沢1・中村△1・村田△1・関根1】
開局の村田のリーチは流局。次局は関根の5・10で供託も回収。
東3局は中村のリーチ。中張牌ばかり切っての4巡目リーチ。多分チートイツと思うけど待ちもわからないので真っ直ぐ進めたらやっぱり

さらに関根に18放銃。ラス抜けしたら死のシフトだ、とポジティブシンキングの僕はオヤ番でドラ雀頭のリーチ!
さあみんなオリろ!村田からちょっとイヤな牌が切られて焦る。「ちょっと!ちゃんとオリて!」願いもむなしく村田に28。ああ、これはダメかも。いやいやさっきトップ取っといてよかったと思おう。
点棒状況は上は熾烈、僕以外3人とも卓上に浮き分が置いてあります。昔よく見た光景だなあ。
南2局序盤でこんな感じ。
































12巡目にツモ

結果はツモ

このまま終われば死のシフト完成、と思いきや最終局ハイテイ(ハイテイ役はないけど)で村田の20・40。しぶといなあ。
【4回戦 中村△2・関根1・岩沢1・村田0】
願わくばこの回で決めたいと思いながらもドラ雀頭のピンフを2回とも関根からロン。40と60。 追う中村を振り切りこのまま終了。延長となりました。
【5回戦 関根0・岩沢2・村田0・中村△2】 岩沢中村のトップラス以外は決着。
東1局に中村からリーチ。僕の手牌は、
















関根がラス目のまま南4局へ。点棒状況は関根△48、岩沢+82、村田△11、中村△23。このままなら岩沢、村田の勝ち上がり。最終局は関根、村田の仕掛け合いの中、村田が関根から12をアガって終了。
「◎岩沢/●関根」で、岩沢・村田の勝ち上がりとなりました。
C卓 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
終了 |
|
西尾 剛 | B級 | − | − | ● | − | − | △1 |
石塚 一輝 | 東京 | ● | − | − | ◎ | ● | △1 |
佐藤やすし | 東京 | ◎ | ◎ | − | ● | − | 1昇 |
並川 貞行 | 東京 | − | ● | ◎ | − | ◎ | 1昇 |
【1回戦 石塚・西尾・並川・佐藤(座順・以下同)】
それは並川の6巡目リーチの即ツモで始まった。


















佐藤は打して






















最後は並川が手変わりの期待できない早いタンピンを石塚からアガって1回戦を〆た。
【2回戦 西尾0・佐藤1昇・並川0・石塚△1】
東1局、西尾が仕掛ける中、佐藤は、



















続くオヤ番で中盤に、






















【3回戦 石塚△1・佐藤2昇・並川△1・西尾0】
並川のヤミテンタンヤオカンチャンツモ(5・10)からスタートするが、次局西尾がチートイツのテンパイ打牌


迎えた南2局は、並川が中盤カン



















【4回戦 佐藤2昇・並川0・石塚△1・西尾△1】
東1局、ワンズのホンイチ仕掛けの石塚に今のうちと手バラから並川がワンズを切り出して40を放銃する。しかしこれで並川の足が止まる訳もなく、仕掛け、リーチと攻めるがいずれも流局した。決まったのは東3局で、
















南3局に石塚がオヤ番を迎えた時の並びは、並川93→西尾08→石塚33→佐藤となった。この並びであるなら佐藤、並川の思惑は並川トップ目のまま終局させることである。ところが、ドラ






































【5回戦 佐藤1昇・並川0・西尾△1・石塚0】
佐藤も尻に火が付いたとW



















だが、その並川のオヤで、佐藤は積極的に仕掛け、

















そんな中、並川は、南2局に、
































D卓 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
終了 |
|
菊池 智江 | B級 | − | ● | − | − | − | △1 |
忍田 幸夫 | 推薦 | ◎ | − | ◎ | ◎ | − | 3昇 |
桑原 俊之 | 東京 | ● | ◎ | − | ● | ● | △2 |
寺西謙多郎 | 東京 | − | − | ● | − | ◎ | ±0 |
【1回戦 桑原、寺西、忍田、菊池(座順・以下同)】
忍田が盤石のゲーム回しを見せる。東3局のオヤで桑原のポンの仕掛けに
で仕掛け返し、桑原との突っ張りあいに、終盤安全牌の
を手出しすると東1局にオヤカブリしアガリの欲しい桑原の
アンコの
タンキからのマチカエを捉えて60をアガる。
ドラがの南2局には、3巡目に
のチーから入り、5巡目には
をポンする。ドラの
を意識させながらジュンチャンにまとめて加点している。
【2回戦 寺西0・菊池0・桑原△1・忍田1昇】
東1局にオヤ・桑原にを鳴かせた菊池がドラ
で
のノベタンリーチを打つが流局。この時忍田はスーアンコタンキのイーシャンテンだったが1枚切れの
も押さずに降りた。
東3局に桑原が10オールでリーチ棒を回収した次局、忍田は11巡目に菊池からをポンした寺西に即
でホンイチの40を放銃してしまう。違和感があり全戦終了後に忍田に確認したところ菊池もテンパイと読み打牌に窮したとのことであった。菊池の手牌が見えていた観戦子には菊池のノーテンが見えており違和感があったが、慎重に打つとそういうこともあるのだろう。
ラス目に落ちた忍田であったが、オヤリーチを空振った後に北家でとドラの
がトイツの配牌をもらい両面ターツもすぐに4つできると
から仕掛けてリーチ棒を回収するとともにラス抜けを果たした。
忍田が菊池から20を追加して桑原40→寺西・忍田60→菊池となって迎えた南4局、菊池は5巡目に、



















その忍田はその2で10オールをツモアガり、トップ目を盤石にするかと思われたが、配牌に恵まれた桑原がホンイチ模様で菊池から


【3回戦 寺西0・忍田1昇・桑原0・菊池△1】
東1局にオヤ・寺西がブラフ込みで積極的にワンズのホンイチ仕掛けを見せると、忍田が濃い所を切って押してきた。間もなく力強く寺西の現物

多少のチョーマの出入りがあり、オーラスに桑原のツモれば同点トップのリーチが入るが忍田が盤石の横綱相撲でこの半荘を押し切った。
【4回戦 寺西△1・忍田2昇・桑原0・菊池△1】
「寺西58→忍田01→菊池24→桑原(供託10)」で迎えた南2局6巡目、菊池に、


















そのまま迎えたオーラスは、このまま終われば忍田・寺西の勝ち上がりであるが、押してくる桑原に忍田がやや不満そうにツモロンを宣告した。ドラ入りチートイツである。立会人・成岡が「強すぎる忍田」とツイートしていた。
【5回戦 桑原△1・寺西△1・菊池△1・忍田3】
もう忍田は何もしなくてよい。ということで、桑原の仕掛けに対する菊池のリーチ、菊池の仕掛け続くも全局流局で迎えた東4局、菊池の早い打牌

漸く菊池に目が出たのは、南2局、10巡目に

































菊池は次局もリーチと攻めるも流局。残るは南4局のオヤだけとなった。菊池は、中盤に、





















E卓 |
1 |
2 |
3 |
4 |
終了 |
|
山内 啓介 | B級 | − | − | − | − | ±0 |
小島たかよ | 推薦 | − | ● | ● | ● | △3 |
石川 由人 | 東京 | ● | − | − | − | △1 |
平山 友厚 | 東京 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 4昇 |
【1回戦 山内・小島・平山・石川(座順・以下同)】
山内が先行し、これを石川が高目のサンショクをツモリアガリ、石川26→山内15→小島16→平山で迎えた南2局の平山に次のテンパイが入った。



















南3局は小島のドラ入りチートイツのテンパイが入るが

【2回戦 山内0・小島0・石川△1・平山1昇】
1回戦に続き、平山から山内への放銃(24)で始まるが、平山は28、12をツモアガりトップ目に立った。これを山内が南3局に渾身の28を

【3回戦 平山2昇・小島△1・石川△1・山内0】
平山の配牌は国士無双でも狙うかというようなものであったが、トイツがアンコになりドラまで切り飛ばして10巡目に2枚目の































山内は漸く南3局に点数を併せたリーチを打つ。

















オーラスは平山が5巡目に、

















【4回戦 石川△1・小島△2・山内0・平山3昇】
観戦子も八翔位戦の予選で3連勝したことがある。その時は他の3人が△1で並んだので涙を飲んで4連勝はしなかったが、今回の平山は色々と動ける。
山内12→平山28→石川16→小島となって迎えた南2局に小島はリーチを決断した。






























その2ではドラ1リーチを放つも石川にナキタンドラ1で捌かれるとオーラス12巡目に、


















その2は石川にドラ3のイーシャンテンが入るが山内が20で捌き延長戦とはならなかった。
流石、剛力平山。
F卓 |
1 |
2 |
3 |
4 |
終了 |
|
小宮山 勤 | B級 | − | ● | − | ◎ | ±0 |
保里 瑛子 | 推薦 | − | ◎ | ◎ | − | 2昇 |
奥田 直裕 | 東京 | ◎ | − | − | − | 1昇 |
木村 由佳 | 天鳳 | ● | − | ● | ● | △3 |
さて、この卓はどうレポートしようか。
【1回戦 奥田・木村・小宮山・保里(座順・以下同)】
木村が一人離される中、最後は奥田、小宮山の叩き合いで奥田の勝利。
【2回戦 保里0・木村△1・小宮山0・奥田1昇】
木村先行も保里が南場西家でドラの暗刻をツモリあげ逆転。ラスはオヤカブリもあり小宮山。
【3回戦 奥田1昇・小宮山△1・木村△1・保里1昇】
小場のトップ目で迎えた東3局の保里は終盤対子落としを入れつつ回っていると16巡目に、















オーラスラス目木村が引きアガリしか許されないメンホンリーチを入れるが当然のごとく流局した。
これで世に言う「死のシフト」が完成した。
【4回戦 小宮山△1・奥田1昇・保里2昇・木村△2】
保里の好調が続く。東場は、
東1局+12(木村)
東2局+16(ツモ)
東3局その1 +120(ツモ)これは小宮山のリーチに追っかけリーチをしたもの。
東3局その2 小宮山のドラ入りチートイツテンパイまで。
東4局奥田の28(ツモ)
で終えた。
最後の望みを掛け保里まで212差の小宮山の親を迎えた。小宮山は、中盤までに、
















観戦子のメモ帳に「終了」の文字が大書された。
更に次局保里はダメ押しのように木村からメンホン一通をアガった(120)。必然観戦子も視線は別卓のE卓に注がれる。まぁ、たまにはと小宮山の手牌を見ると怪しげな形になっている。

















南4局その1、奥田が10巡目に






























南4局その2、木村は



















南4局その3、木村は6巡目に


















南4局その4、木村の5巡目、






















南4局その5、奥田は第1ツモで、
























奥田は第1打に


















奥田は次のツモで声を張り上げた。
どこかのCMじゃないが、こんなことなら「早く言(アガ)ってよ」。
G卓 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
終了 |
|
板川 和俊 | B級 | − | − | ◎ | ● | ◎ | 1昇 |
高島 努 | B級 | ● | ● | ● | − | − | △3 |
田村 洸 | 推薦 | − | − | − | − | ● | △1 |
山舗 徹 | 大阪 | ◎ | ◎ | − | ◎ | − | 3昇 |
【1回戦 田村・板川・山舗・高島】
1回戦は、高島が血まみれになった。東1局から、終盤に手詰まってしまい、田村に96(チートイツ・ドラ2)を






東1局その2は、板川が5・10、続く東2局その1は、板川の役牌ポンに受けていたが、またしても手詰まりしてしまい、カン

東3局は、役牌アンコの9ポン(後に加カン)のトイトイをテンパイするものの、山舗に30を放銃、その2もピンフテンパイを果たすものの18を放銃し、ドツボにはまってしまう結末に。そして迎えたその3。6巡めに山舗がリーチをかけると、これに田村が一発で飛び込み、トップめに躍り出る。























それでも、その2(ドラ





田村も南3局に板川から80を獲得し、最後の追い上げを見せるが、ここまで。数多の長打がでた1回戦が終わった。
【2回戦 板川0・高島△1・田村0・山舗1昇】
東1局、高島が9巡目に以下の手牌となる。





















東2局は、山舗が5・10(メンツモ・ドラ1)。つづく東3局に高島にチャンスが訪れる。
















東4局は、田村が3・6。そして、南1局、またしても山舗からリーチの声がかかった。そして、しっかりとドラでサンショクの方の二を引きアガり(30・60)、一気にトップめへと浮上。
流局を挟んだ南3局。オヤ・田村が配牌から1牌切ると、次の手番である山舗が




















ラスめ・板川との点差が35になり南4局を迎えた。私は、手が重くてんやわんやしていると、板川が山舗の
























【3回戦 山舗2昇・田村0・板川0・高島△2】
東1局、板川が2役ホンイチを他家が対応する中、ツモアガると、続く東2局も1役ドラ1の5・10。さらに、東3・4局とリーチで畳みかける。この2本のリーチ棒は、山舗がカン

この時点で、スコアを確認してみると、板川がトップめのまま終わった場合、田村ラスになると、「死のシフト」が完成してしまう。これは、絶対にやってはいけない。高島ラスの場合、田村は板川に昇差をつけられるものの絶望的にはならない(高島は、次回は板川ラスが絶対条件。しかも以降も条件付き4連勝)。私は、変なアガリ(自身がトップにならず田村をラスにしてしまうアガリ)はせずに、トップを目指し、南3局に取り組み、執念でテンパイを入れ、渾身のリーチ。














【4回戦 田村0・高島△3・山舗2昇・板川1昇】
高島は、板川をラスにする以外道はない状態となってしまった4回戦(さらにトップをとれないと前進できない)。尚、厳しいのは田村も同様である。「山舗→板川ライン」が機能してしまうと終わってしまうからである。
それが十分に伝わってくるのが、東1局に田村が、原点リーチをかけてきたのだ(結果は流局)。続く東2局は、高島以外の3者が役牌をポンしてくる。この局、アガったのは、山舗であり、放銃したのが板川であった(40)。「逆ライン」なのかと思ったが、山舗から見れば延長になっても、2昇以上あれば勝ち上がれると考えたのであろう(仮にラスを引いてしまい、田村がトップを取ってしまえば、敗北の可能性もあるからだ)。 とはいえ、板川をラスにする希望が出てきたのも私からみれば事実。東3局、



















しかし、山舗が私のトップを許すはずがなく、南1局に田村から12をアガり、南2局(ドラ

【5回戦 高島△3・板川0・山舗3昇・田村0】
今度は、山舗とのトップラスが条件となった5回戦。東1局に、チャンスが訪れた。
















キツイのは、私も同様なのであるが、東3局に、イッツーの手変わり(



南1局(ドラ





南2局(ドラ














実際は、


コロナウイルスの影響により半年ぶりとなってしまった待ちに待った公式戦。9月には東京対局室で対局しようと強く願い今回の勝負に挑んだ。こんなに負けて悔しいものかと改めて感じさせられた。
話題を変えるが、今年の1月に「高島は迷っているだけだ」と愛澤理事長から指摘を頂いた。迷いについては改善途中ではあるが、それ以上に窮地に立たされた時の精神的な立ち直りも課題点だと思う。
公共交通機関の代わりに使った自車の中で、打ち上げで指摘されたことや今日1日のことを思い出しながら、目を腫らして帰途についた。
出場選手一覧
1次予選 | 2次予選 | 準決勝 | 決定戦 | |||||||
級 | 選手名 | 卓 | 級 | 選手名 | 卓 | 級 | 選手名 | 卓 | 級 | 選手名 |
八翔位 | 堀井 統之 | |||||||||
前八翔位 | 五十嵐 毅 | E | ||||||||
名翔位 | 亀井 敬史 | F | ||||||||
A | 成岡 明彦 | A | ||||||||
A | 坂井 準司 | C | → | 坂井 準司 | C | |||||
A | 小川 隆 | F | → | 小川 隆 | B | → | 小川 隆 | |||
A | 愛澤 圭次 | D | → | 愛澤 圭次 | A | |||||
A | 藤森 弘希 | E | ||||||||
A | 松井 秀成 | B | ||||||||
A | 古川 大樹 | C | → | 古川 大樹 | A | |||||
B | 田中 実 | A | → | 田中 実 | A | |||||
B | 平井 淳 | A | ||||||||
B | 山内 啓介 | E | → | 山内 啓介 | B | → | 山内 啓介 | A | → | 山内 啓介 |
B | 西尾 剛 | C | ||||||||
B | 菊池 智江 | D | ||||||||
B | 板川 和俊 | G | → | 板川 和俊 | D | → | 板川 和俊 | C | → | 板川 和俊 |
B | 小宮山 勤 | F | ||||||||
B | 高島 努 | G | ||||||||
推薦 | 忍田 幸夫 | D | → | 忍田 幸夫 | C | |||||
推薦 | 稲毛千佳子 | A | → | 稲毛千佳子 | D | |||||
推薦 | 小島たかよ | E | ||||||||
推薦 | 田村 洸 | G | ||||||||
推薦 | 保里 瑛子 | F | → | 保里 瑛子 | F | → | 保里 瑛子 | C | ||
OP | 石川 由人 | E | ||||||||
OP | 石塚 一輝 | C | ||||||||
OP | 井上 祐希 | A | ||||||||
OP | 岩沢 和利 | B | → | 岩沢 和利 | F | |||||
OP | 奥田 直裕 | F | → | 奥田 直裕 | A | |||||
OP | 桑原 俊之 | D | ||||||||
OP | 佐藤やすし | C | → | 佐藤やすし | B | |||||
OP | 関根 秀介 | B | ||||||||
OP | 寺西謙多郎 | D | → | 寺西謙多郎 | E | → | 寺西謙多郎 | B | ||
OP | 並川 貞行 | C | → | 並川 貞行 | C | |||||
OP | 平山 友厚 | E | → | 平山 友厚 | A | → | 平山 友厚 | B | ||
OP | 中村 浩三 | B | ||||||||
OP | 牧野 卓人 | A | → | 牧野 卓人 | E | → | 牧野 卓人 | C | ||
OP | 村田 光陽 | B | → | 村田 光陽 | D | |||||
OP | 山舗 徹 | G | → | 山舗 徹 | B | → | 山舗 徹 | B | ||
天鳳 | 木村 由佳 | F | ||||||||
【凡例】選手名左の記号は今期順位戦の所属クラス。 八:八翔位・名:名翔位・前八:前八翔位・天鳳:天鳳予選優勝 推薦:麻将連合推薦枠出場・OP:オープン出場(支部内は五十音順)、アルファベットは卓番。 |
第37期八翔位戦 システム
【出場資格】
・麻将連合推薦、オープン参加選手及び連盟所属選手。
・オープン参加選手は、マージャン101各支部内より選抜。
・「天鳳予選」優勝者(4月4日「オンラインマージャン『天鳳』」にて開催)
【1次予選】
・各卓4戦(1日)を戦う。
・規定回終了時のスコア上位2名を勝ち上がりとする。
・4回戦終了時に上位2名が確定しない場合は、これが確定するまで延長戦を実施する。
【2次予選】
・2次予選シードの連盟所属選手及び1次予選通過者により行う。
・各卓6戦(2日)を戦う。
・規定回終了時のスコア上位2名を勝ち上がりとする。
・6回戦終了時に上位2名が確定しない場合は、これが確定するまで延長戦を実施する。
【準決勝】
・2次予選通過者により行う。
・各卓6戦(2日)を戦う。
・6回戦終了時に単独で2昇以上の首位者が決定戦の出場資格を得る。
・6回戦終了時に単独で2昇以上の首位者が発生しなかった場合は延長戦を実施し、7回戦以降はその回の開始時の首位者のスコア+1昇に単独で到達する者が発生するまで延長戦を実施する。
・「初めて、四者同スコアで決着権がある状態」となった場合は、その一戦の終了時の単独首位では決着としない。
ただし「再度、四者同スコアの状態」となった場合は、同戦終了時の単独首位で決着とする。
【決定戦】
・八翔位及び準決勝通過者により行う。
・10戦(1日4戦)を戦う。
・10回戦終了時に単独で3昇以上の首位者を優勝とする。
・10回戦終了時に単独で3昇以上の首位者が発生しなかった場合は延長戦を実施し、11回戦以降はその回の開始時の首位者のスコア+1昇に単独で到達する者が発生するまで延長戦を実施する。
・「初めて、四者同スコアで決着権がある状態」となった場合は、その一戦の終了時の単独首位では決着としない。
ただし「再度、四者同スコアの状態」となった場合は、同戦終了時の単独首位で決着とする。